約 969,264 件
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/3423.html
―清澄高校― 麻雀部部室 京太郎 「失礼しまーす」ガチャッ 久 「あら?須賀くん今日は早いじゃない、咲や和はまだ来てないわよ」 京太郎 「そうなんですか?優希に染谷先輩もまだだし…二人じゃ何も出来ないですからネトマでもやってますね」 久 「ちょい待ち!ストップ…ちょっとこっちに来て座ってくれる?…色々と話したい事があるの」 京太郎 (もしかしてあの事がバレたのか?…退部になったりして…退学はなさそうだけど停学なんて事にも…) 久 「…須賀くん?」 京太郎 「は、はい…なんでしょうか」 久 「最近、痩せた?…なんだか酷く疲れてるみたいだし雑用やらせすぎてたら悪いかなーって…」 京太郎 「あ、いえ…大丈夫ですよ?」 久 「強がってたりしてない?…須賀くんは麻雀部の仲間なんだから悩みがあったり困った事があれば相談して良いのよ?」 京太郎 「………いえ、本当に何もないですから大丈夫ですよ」 久 「そう…でも何かを隠してるのは解っちゃうんだけどね?」 久「…自分で解決するって言うなら口は出さないけどこれくらいはさせて…」ギュムッ 京太郎 「ファッ…!?…ぶ、部長…な、何を…」カチンコチン 久 「しっ……静かになさい…私だって一応は年上なんだから少しくらいは甘えて良いのよ?」ナデナデ 京太郎 (うっ…柔らかい胸に顔が埋まって…落ち着かない…)ソワソワ 久 「ね?…少しは落ち着いたかしら…」ニコッ 京太郎 「!」 京太郎 「ぶ、部長…ッ!!」ガバッ 久 「きゃっ…!ちょ…す、須賀くん…?…だ、駄目っ…離れなさい…!」ググッ 京太郎 「ぶ、部長がいけないんですよ?…そんな誘うような事を…はぁ…はぁ」 ガチャッ 京太郎 「!!!」ビクッ 咲 「あーあ…賭けは部長の勝ちかぁ」 和 「懲りたと思ったんですけどね…筋金入りのお猿さんだったなんて軽蔑しますね」キッ 京太郎 「さ、咲…?…和まで!これは違うんだ………って賭け?」 久 「そうよ?最近の須賀くんの様子が変だから咲に問い詰めたらね…教えてくれたわ」 京太郎 「…」 久 「それで須賀くんの異常な所が多少は改善されたかなって、淡い期待を抱いてたんだけど、見事に裏切られちゃったな」ニッコリ 和 「あれだけ毎日搾り出しても、まだそういった感情があるなんて驚きです」ニッコリ 咲 「これは京ちゃんをしっかりと教育しなきゃだね」ニッコリ 京太郎 「あ、…その…これは生理現象でして…」 咲 「うん、確かに部長にあぁやって抱きしめられて反応しちゃうのは仕方ないと思うよ?」 和 「でも押し倒して迫るなんて…」ジトー 京太郎 「ぐっ…」 久 「まぁ、これも私の演技が須賀くんを欲情させたって事ね…罪だわ」 和 「今日も残ってくれないと困った事になりますよ?」 咲 「社会的に抹ry ガチャッ 優希 「遅くなったじぇ、学食でタコスを買うのに並んでたじょ」 まこ 「わしも優希に触発されて食いたくなってのう…まいったまいった」 京太郎 (助かった…今日に限って二人が天使に見える…) 久 「大丈夫よ、さぁ…人数も揃ったし打つわよ!」 そのカン成立せず! 通らばリー『通りません!!12000』 バカホンじゃ!! 咲 「今日は部長の勝ちかぁ…ゆみさんみたいにチャンカンを狙ってくるなんて…」 和 「あれには驚かされましたけど本番でああいう打ち方をされては困りますけど」 久 「あら、本番なんて和も好きね」 和 「な、何を言ってるんですか!///」 まこ 「さてと…時間も良い頃合いじゃ、わしは先に帰らせて貰おうかのう」 久 「気をつけて帰るのよー」フリフリ まこ 「って一緒に帰るんじゃないんか!」 久 「ちょっともう少し打ってたいの…咲に和……そして須賀くん付き合ってくれる?」 咲 「良いですよ?」 和 「まだまだ打ち足りないので喜んで」ニコッ 京太郎 「……はい」 咲 「…嫌なの?」 京太郎 「…べ、別に…」 和 「そういった態度を取られると…凹ませなくてはいけませんね」ニコッ 優希 「…っ…京太郎は最近付き合い悪いじょ!」 和 「我儘はいけませんよ?…優希は少し須賀くんに対する態度を考えてみてはいかがですか」 咲 「一応は男の子なんだし『犬』なんて奴隷扱いしてたら京ちゃんだって怒るよ?」 京太郎 (お、お前等も俺を奴隷かペットみたいに扱ってるだろ…) 久 「何か言いたそうね…」ニコッ 京太郎 「!?」ゾクッ まこ 「しょうがないのう…優希、今回は諦めるんじゃ」 優希 「仕方ないじょ…染谷先輩と一緒に帰るじぇ」 … …… ……… 和 「優希達は帰ったみたいですよ」 久 「ふふっ…須賀くん、さっきの態度は何かしらね」 和 「少しばかり教育的指導が必要ですね」 咲 「完全下校時刻の10 00までは3時間はあるよ?…良かったね京ちゃん!」 京太郎 「…ッ!」ゾクッ 和 「じゃあ今日は私が一番最初に…さぁ須賀さんはベットに寝て下さい」 京太郎 「…あぁ」ドサッ 和 「ふふっ…今日は何回目で泣きが入るんでしょうか」クスッ 咲 「原村さん、テクノブレイクには注意だよ」 和 「大丈夫ですよ…人は簡単には死にませんから」ナデナデナデナデ 京太郎 「…あ…っ……う…っ」ムクッムクムクッ 久 「へぇ…須賀くんって随分と可愛い声で鳴くのね、なんだか疼いちゃうなぁ」ニコッ 京太郎 「…ッ」ムクッムクムクッ 和 「相変わらず反応だけは良いですね…そういえば須賀くんにはまだやってない事がありましたね」ヌギヌギ 咲 「まだしてない事…?」 和 「んっ、須賀くんがずっと私の胸ばかり見てましたからね…好きなんでしょう?…こういうの…」タプンタプタプッ 京太郎 (ぷるんぷるんに揺れて…あ、あれで挟まれたら…)ビキビキビキッ 咲 「…京ちゃんはやっぱり大きな人が好きなんだ…」ムスッ 久 「大きさじゃ和には負けるけど、無理すれば私にも出来そうよね」グイッグイッ 和 「私のアイデンティティですから…さぁ、始めますよ…?」モニュッ 京太郎 「…ふぁ…っ……や、柔らかくて…」 和 「猛り過ぎですよ…火傷してしまいそうなくらい熱いですね…」ズニュッズニュッズニュッ 咲 (の、和ちゃん…唾液垂らしながら胸で…) 久 (正直、パイズリは和の独壇場よね…悔しいけど) 京太郎 「ッ…ちょっ…の、和…待ってくれ…このままだと…っ」 和 「構いませんよ?…このまま出しても…こうして包み込めば顔には掛かりません」ムニュッズニュッズニュッズニュッ 京太郎 「――――――ツ…ふぁ……っ!…の、和ッ!!」 ドクン!ドビュルルルルルルルルッ! 和 「……っ……んっ…妊娠させるつもりですか?…生臭く粘度があって…たまらなくクラクラします」 京太郎 「はぁ…っ…あぁっ…!」 京太郎 (一気にもっていかれた…咲一人の時だって大変だったのに、和に部長まで来たら本当死ぬんじゃないか?) 久 「和、どいて?…次は私ね…」クスッ 久 「こういった事は初めてだから…上手く出来るか心配ね」ツツツー 京太郎 「ひ、ひんっ!」ビクッ 久 「そういえばイッたばかりは敏感だったわね?…じゃあこんなのも良いのかしら…」ピンッ 京太郎 「あ゛あ゛っ゛…!」ビクンビクッ 和 「部長、いくらなんでもそれは牌をツモる時だけにして下さい」 咲 「京ちゃん死んじゃうよ?」 久 「あら、そうでもなさそうよ?」 京太郎 「ふっ……ふぅ……ふぅ…」ビクンビクッ 咲 「あ、先端から我慢汁がダラダラ…こんな趣味もあったんだね?」 和 「前々からMだとは解ってましたがここまで重度だとは思いませんでしたね」 京太郎 (お、男としてのプライドが…尊厳が…でも悔しいながら反応しちまうのが性だな) 久 「そうね…このまま手だけってのも味気ないし、そうだわ!」ヌギヌギ 咲 「靴下…?」 和 「なるほど…やろうとしてる事が解りました」 久 「ふふっ…靴下を手袋みたいにしてみたけどこういうのは好きかしら?」 京太郎 「!!」ガタッガタッ 久 「はい、動かない…そうそうそのまま…じゃあ握るわね?」ギュッ 京太郎 「わっ…!…っ…うぅ…」ゾクッ 京太郎 (さっきまで履いてたからかもしれないけど生暖かくて…) 久 「えっと…こうかしら?」シュッシュッシュッ 京太郎 「ふわっ…ちょっ待って…くっ…!」 久 (な、何…これ楽しいじゃない!須賀くんが情けなく鳴いたり我慢してたり…)ゾクッ 久 「ふふっ…二度と私達の私物に手を出さないように教えこまなきゃね?…ほらほら!」シュッシュッシュッシュッシュッシュッ 京太郎 「あぁっ!…はっ……あっ…」ポロッポロッ 咲 「あはは、京ちゃん泣く程気持ちいいんだ?」 和 「幸せ者ですね…そんなに嬉しいならあと二回りくらいはは付き合って貰いましょうか」ニコッ 久 (顔を覆ってまで顔を見られたくないなんて…ふふっ…)シュッシュッシュッ 京太郎 「はっ…!…うっ……あ…ぶ、部長ッ…ぐっ……!」 ドクン!ドビュルルルルルルルルッ! ベチャッ! 久 「きゃっ……!」 咲 「あー…顔にかけちゃった…」 和 「最低ですね」 須賀 「すいませんすいませんすいませんすいませんすいませんすいませんすいません…」ブツブツブツ 久 (こ、壊れちゃった…?)フキフキフキ 咲 「次は私の番だね、部長…靴下貸して貰えます?」 久 「流石にこのままじゃ使えないし捨てるつもりだから好きにして良いわよ」 咲 「じゃあお言葉に甘えて…」ズボッ 京太郎 「ッ!!…んっ…んー!!」ジタバタジタバタ 和 「宮永さん、本当にソレ好きですよね」クスクスッ 咲 「なんだか征服してる感じが本当にね…ゾクゾクするの…よいしょっと…」 京太郎 「んっ…!…んーっ…!」モゾッモゾモゾッ 咲 「京ちゃん、鼻で息をしないと危ないよ?…んっ…あっ……っ…!」ズブッニュルルッ 久 「あら、咲はてっきり下になる物だと思ってたのに…」 和 「私も最初はそう思ってましたけど…あんな楽しそうな宮永さんは中々見れませんよ」 咲 「はっ…まだ硬いね京ちゃん、太くてゴツゴツしたのが奥まで…やっ……凄い…!」ズニュッズニュッズニュッズニュッズニュッズニュッ 京太郎 「――ッ…はっ……ゲホッ……咲…っ、くっ……あっ…!」 咲 「まだ…まだ駄目…!…ッ…奥からジワジワと来てるから…イッちゃ駄目…だよ?」ズニュッズニュッズニュッズニュッズニュッズニュッ 京太郎 「ッ…はぁ…っ…!……ッ……くっ…む、無理だ…出ちま…ッ…がはっ!!!!」 和 「ちょ…っ宮永さん?な、何をしてるんですか!!!」 久 「首なんて絞めたら流石に危ないわよ?」 咲 「大丈夫ですよ、…でも首を絞めたままするといつも以上に良いって書いてありましたし…んっ…!」 咲「…来たよ京ちゃん…凄い…!」ズニュッズニュッズニュッ 京太郎 「……ッ…!あ゛っ…さ、咲ッ…う、あぁっ…!」 ドクン!ドビュルルルルルルルルッ!ピュッピュピュッ! 京太郎 「……ッ…こ、腰が抜けて動けない…っ………はぁ…っ」 咲 「京ちゃん、凄い凄かったよ…ふふっ」ギュッ 京太郎 「さ、咲…は、離れてくれないか…?もう限界なんだ…」 咲 「そんなに簡単に限界を線引きしちゃ駄目だよ?…まだまだ出来るよね…」 チュッチュッチルッチュルチュルチュパッ 京太郎 「―――ッ!…は、何を…むぐっ…」 咲 「んっ…!…ぷはぁ…何ってキスに決まってるでしょ?…あ、またおっきくなってきた…」ニコッ 京太郎 (じ、自分が情けない…) 咲 「んっ…しょっと!」ジュポッ 和 「宮永さん、勃たせておいて放置するなんて…なかなかのなかなかですね」 久 「私以上にタチが悪いわ」 咲 「違いますよ…最後は三人で一緒にするんですよ」ニコッ 京太郎 「ちょっ…!」ビッキーン 久 「………本当に面白そうね」クスッ 和 「尊敬しますよ宮永さん…」ペロッ 咲 「さぁ京ちゃん、可哀相だから今日はこれで終わりにしてあげるよ」 和 「三人が一緒に責めるのですから負担も三倍と考えるのが普通ですね」 久 「三倍で済むかしら?…じゃあ咲は口で、和は手で竿を扱いて、私は玉袋を責めてみるわ」 咲・和 「はい!!!」 ジュッポジュッポシュッシュッシュッジュッポジュッポニギッニギッニギッ 咲 「ふふっ…口の中でビキビキって唸ってる…本当、京ちゃんて変態だね」ジュッポジュッポ 和 「こうして罵られて嬲られて…プライドはないんでしょうか…あったら私物なんて盗っていかれませんよね」シュッシュッシュッシュッシュッシュッ 久 「和の言う通り…ねぇ、どうして優希やまこのには手を出さないのかしら………ねっ!」ピンッ 京太郎 「ひぎいっ…!…う………あっ……ぶっ…!」 ドクン!ビュルルルッ!ビュクッビュビュッ! 咲 「けほっ……それで何も言わず出しちゃうのね…」ペロッ 和 「どうしてくれるんでしょうね…コレ」ネトッネチョ 久 「まだまだ教育が足りないみたいね…ふふっ」フキフキフキ 京太郎 「はっ……そ、そんな無茶苦茶な…」ビクッビクン 咲 「じゃあ時間も調度良いですしシャワーを浴びて帰りましょうか」 和 「須賀くん、解ってるでしょうけど先に帰られたら困りますよ」ニコッ 京太郎 「わ、解ってるよ…」 久 「じゃあ私から先に浴びて来るわね」 和 「ごゆっくりどうぞ」 咲 「ねぇ京ちゃん、部長の靴下…どうだった?」チラッ 和 「変態さんにはご褒美だったかもしれませんけどね」チラッ 京太郎 「な、何を見てるんだ…?」 咲 「鈍いなぁ…私達は靴下を見てるでしょ?」 京太郎 「…捨てるのか?汚れたし当たり前か…気が効かなくて悪かったよ」スクッ 咲 「しゃぶってよ…部長の汗がたっぷり染み込んでるよ…ほら」 咲 「出来るよね…?」 和 「出来ますよね…?」 京太郎 (…ここで命令通りに従っても『私物』を使ったと言われ泥沼、従わなかったら弱みをバラされて居づらくなる…くそっ) 京太郎 「…ッ…ちゅっ…ふっ…はっ…!」 咲 「本当にしゃぶってるよ…ふふっ」 和 「須賀くん、部長は靴下を処分しておいてと言われてましたから私物じゃないんですよ?」クスクスッ 咲 「本当に京ちゃんは変わらないね…ふふっ」 ガチャ 久 「さっぱりしたわぁ…咲に和も行ってらっしゃい」 和 「!」 和 「行きましょう宮永さん!お仕置きは部長に任せて…早く!」グイッ 咲 「い、痛いよ和ちゃん…ちょっ…」 京太郎 (部長と二人きりか…二人よりはマシだな…) 久 「ねぇ須賀くん…逞しいのね」ニコッ 京太郎 「へ…?」 久 「あんなに搾り出したのにまだ…勃ってるわよ」ニコッ 京太郎 「こ、これは…」 京太郎 (部長の靴下をしゃぶって大きくなったなんて言ったら大変だし…) 京太郎 「ゆ、湯上がりの部長が色っぽくて…ははは」 久 「嬉しい事言ってくれるのね…須賀くん、私の初めて欲しい?」ジィ 京太郎 「!」 久 「咲や和があんなにしてるのに部長の私がしないって訳にもいかないのよ」 久 「かといって初めてだから怖いなんてごまかすのも釈だし…ね?優しくしてくれるなら良いわよ」ピラッ 京太郎 「…ッ」ごくり 京太郎 「ぶ、部長…!!」 久 「ちょっ…こら、優しくって言ったでしょ?…離れなさい!!」グイッグイッ 京太郎 「俺だって散々されましたからね…泣いて謝ったって知りませんよ!!」 ガチャ 和 「…須賀くん」 咲 「そんな余裕がまだあったんだ?…ふぅん」 京太郎 「…さ、咲…和…あ、これはだな…」 久 「本気でハリウッド狙っちゃおうかしら…ふふっ」 咲 「じゃあそろそろ下校時刻だし出よっか」 和 「そうですね…///」 和 (宮永さんの裸…あのウエスト…もう一回だけ抱きしめたいです) 久 「じゃあ鍵閉めるから出てくれるー?」 ―通学路― カナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナ 京太郎 「…」 咲 「そんなに黙ってたら楽しくないよ、何か話そうよ京ちゃん」 京太郎 「い、いつまで続くんだ…?」 咲 「卒業するまでって言ったよね?…マホちゃん達の私物にも手を出すようだったら参加して貰う事になるけど」 京太郎 「…出さなねぇって」 咲 「…その言葉遣いも教育しなきゃいけないかな」クスクスッ 京太郎 「」ゾクッ 咲 「なんてね、京ちゃんとの関係を壊したくないしそれくらいは許しておいてあげるよ」 咲 「あ、それと…後で京ちゃんに電話するから出なきゃ駄目だよ?」 京太郎 「…解った。」 咲 「送ってくれてありがと…また明日ね?」チュッ 京太郎 「…ッ…あ、あぁ…また明日な…」 京太郎 (咲は後を向いてる…すぐ近くには植木鉢が無造作に…) 京太郎 (………な、何を考えてるんだ…一瞬でもこんな事を考えた俺が情けない…) … …… ……… ―京太郎の部屋― TRRRRRR 京太郎 「はい、…咲か?」 『こんばんは京ちゃん、今は平気?』 京太郎 「あぁ、…飯も食ったし風呂にも入ってあとは寝るだけだ」 『良かった…じゃあそのまま聞いててね?』 京太郎 「おう…何だ?」 『…今日、誰が一番気持ち良かった?』 京太郎 「ど、どうしてそんな事聞くんだよ…」 『やっぱり気になるもん…和ちゃんのパイズリは反応が全然違ったよね?』 『部長の靴下で手コキされてたのも凄く良さそうだったもん…で、誰なの?ねえ?』 京太郎 「そ、それは………和…だったけど」 『そっかぁ…京ちゃんは私の膣内より和ちゃんの胸の方が良いんだ…ふふっ』 京太郎 「で、でも首を絞められにイッた時は正直死ぬんじゃないかってくらい不思議な感覚だった…」 京太郎「まるで身体の内の精液が全部出た…みたいな」 『へぇ…じゃあまた味わってみる?…まだ忘れられなかったりして…』 京太郎 「な、何を…」 『気付いてないの?…京ちゃん息が荒いよ…思い出して勃っちゃったかな…』 京太郎 「!」 『丁度良いよ…今、一人でする京ちゃんの声聞かせてよ』 京太郎 「ば、馬鹿な事言わずに早く寝r 『最悪、退学になっちゃうかもしれないんだよ?』 京太郎 「…解りました…」 『じゃあ聞かせて…?こういうのは嫌い?』 京太郎 「…ッ…はっ…こういうのは初めてだし…解ら…っ…はっ」シュッシュッシュッ 『凄いね…やっぱり自分のツボは自分が良く解ってるみたいだね?』 京太郎 「…っ…さきッ…くっ……はぁ…さきの膣内っ…凄い気持ち良い…ッ…いっ…あっ」シュッシュッシュッ 『ちょ…っ、京ちゃん?』 京太郎 「はぁ…はぁっ……さきッ…さきッ…さきッ―――っで、出るっ…膣内に出すぞ…!…うっ…!」 ビュクッビュビュッ!ビュルルルルッ 『……ッ////…ビックリさせないでよ!!…おやすみ京ちゃん』ガチャッ 京太郎 (…急に恥ずかしがって何がしたかったんだ?) 京太郎 「しっかし咲には驚かされたよ…数少ない趣味のテレフォンセックスをさせるなんて…」 京太郎 「………でも流石に痛いな、ヒリヒリして休ませなきゃ本当にまずそうだ」 ピンポーン! 京太郎 「き、客か…?こんな夜中に…親父や母ちゃんはいねえし応対するしかねえよな」 ピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーン 京太郎 「はーい!すぐ行きます!」 ピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーン 京太郎 「…はーい、どちら様ですか?」ガチャッ 照 「…」 京太郎 「…お姉さん?」 照 「…てた」ギュルルルルッ 京太郎 「…へ?」 照 「咲とエッチしてた声が外まで聞こえてた…」グスッグス 京太郎 「あ、いやそのですね…さっきのは…」 照 「咲が中に居るの?…お姉ちゃんがビシッと言ってやる」ズイッ 京太郎 「いや、その…待って!」 照 「聞く耳もたない!」 ―京太郎の部屋― 照 「…咲の靴は見当たらなかったな」 京太郎 「だから居ないって言ったじゃないですか」 照 「でも咲の声は聞こえた…き、須賀くんの…声も…///」 京太郎 「じ、実はですね…」 … …… ……… 照 「っ…!咲とテレフォンセックスをしてた!?」ガタッ 照 「なんて羨ま…いや、何を考えてるの須賀くんは…全く…」 京太郎 (俺と咲の関係は言わない方が良いな…) 照 「誤解だったみたい…ごめんなさい、でも今後…咲とそんな事をしたら…」ギュルルルルッ 京太郎 「ひっ!」 照 「解ってくれたなら良い…お邪魔しま………ん?」 照 「あれは咲のリコーター?それに中学時代のブルマーまで…」 京太郎 (どうして押し入れのあんな小さな隙間から中が解るんだ…?) 照 「…京太郎くん、お姉ちゃんは怒らないからちょっとお話しようか」ギュルルルルッ 京太郎 「…え?」 照 「大丈夫、怒らないからとりあえず座ろうか?」ギュルルルルッ 京太郎 「い、いや…これはですね…」 照 「良いから座ろうか?」ダンッ 京太郎 「は、はい!」ヘタッ 照 「まず、どうして咲の私物がこの部屋にあるの?」 京太郎 (…ま、まずい…これは本当にまずい事になってきた…) 照 「まず…一緒に登下校して宿題をしてたらリコーダを忘れたまま…って理由はまだ解る」 照 「本題はブルマー…それに隠してるみたいだけど咲の下着も持ってるよね?それもここ最近まで履いていた物」 照 「以上の事を踏まえ…導き出される結論は一つ、京太郎くん…君は咲の私物を拝借し性処理の道具として使った…違う?」 京太郎 「……はい、そうです」 照 「正直でよろしい…この事を咲は知っているの?」 京太郎 「…えぇ、こっぴどく怒られ処分しておけと言われました」 照 「…そっか、しかし処分されてないのを見ると咲の命令は聞けないんだよね?…よし実家に電話して…」 京太郎 「ま、待って下さい…何でも言う事聞きますからもう…許して下さい」 照 「…今、何でもって言ったよね?」ニッコリ 照 「咲のお姉ちゃんとして私が責任を持って処分しておく」ガサッガサガサッ 京太郎 「は、はぁ…」 照 「解ってるだろうけどこの事は他言無用…解った?」 京太郎 「はい…」コクン 照 「…よし、このまま出ていくのもアレだから…君の相手をしてあげよう」 京太郎 「へ…?」 照 「おーい…憩!!」パンパン 憩 「な、なんですか…もう…」 照 「彼の包茎手術をするから手伝ってくれ」 憩 「え、えぇっ!!」 ―第三部へ続く―
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/605.html
http //hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1343823046/ 京太郎「まいったな・・・」 京太郎「控え室の場所がわからなくなった」 京太郎「しかもウロウロしてたら現在地もわからなくなっちまったしな」 京太郎「このままじゃいつも馬鹿にしてる咲にまで笑われちまう・・・」 京太郎「くそっ、ここは一体どこなんだぁーーー!」 咏(なんだあの男子高校生) 咏(落ち着きがないっつうか、あわててるっつうか、、、知らんけど) 咏(・・・) 咏(なんか知らんけど困ってるっぽいし) 咏(いち社会人として助けてあげちゃいますかな) 咏「おーいそこの男子高校せーい」 京太郎「??」 京太郎「おれですか?」 咏「そだよ~」 京太郎「何か用でも?」 咏「う~ん用事っつうか」 咏「なんか困ってそうだったからさ~、知らんけど」 京太郎「あっ、そうだった」 京太郎「選手の控え室ってどこにあるかご存知ですか?」 咏「控え室ならあっちの棟だからむこうの渡り廊下渡ったらすぐだよ~、知らんけど」 京太郎(どっちだよ・・・) 京太郎「分かりました、ありがとうございます!」 タッタッタ 咏「いいことしたわ~」 ~~~~~~~~~ 京太郎「すいません遅れました」 タコス「犬め、一体どこに行ってたんだじぇ」 京太郎「いや、トイレが結構混んでてさ」 京太郎(迷子になってたなんて言えないよな・・・) 咲「みんな心配してたんだよ?」 京太郎「わるいわるい」 京太郎(にしてもさっきの人どっかで見たことあるような・・・) TV<カイセツハミヒロギプロデス! 京太郎(ん?・・・あっ!) 京太郎(さっきのって三尋木プロじゃねえか!!) 京太郎(そうとは知らずにあいさつもせずに帰ってきちゃったな・・・) 京太郎(あとでもっかいお礼いいに行くか) ~~~~~~~ 久「みんなご苦労さま、今日の試合はこれで終わりだから」 久「あとは自由行動でいいわよ~」 四人「はいっ」 京太郎(やっと自由行動か) 京太郎「咲」 咲「??」 京太郎「おれちょっと行ってくるとこあるからみんなにも言っといてくれ」 咲「うん、わかったよ!」 京太郎(たしかさっきはこのへんで会ったよな・・・) 京太郎(そんな都合よく見つかるわけないか・・・) 咏「」フラフラ 京太郎(いたっ!) 京太郎「三尋木プロ~!!」 咏「ん?」 咏「あぁ、さっきの男子高校生じゃん」 京太郎「はぁはぁ・・・やっと見つけた・・・」 咏「私のこと探してたの?・・・知らんけど」 京太郎「はい、さっきのお礼をもう一度言っておきたくて・・・」 咏「ええ、そんなのわざわざいいのに~」 京太郎「そういうわけにはいきません」 京太郎「というわけで、先程はありがとうございました!」 咏「フフフ・・・」 京太郎「??、なんかおかしかったですか??」 咏「いやぁ、なんか元気いっぱいで高校生っぽいな~って、知らんけど」 京太郎「高校生っぽいってそんな・・・」 京太郎「そんなこと言ったら、三尋木プロだって高校生顔負けの若々しさじゃないですか~」 咏「えっ?」 咏「そ、そうかな~・・・エヘヘ」/// 京太郎(照れてるとこ可愛いな・・・) 京太郎「はい、そこらへんの高校生よりよっぽど高校生らしいとおもいますよ?」 咏「大人をからかうのはよくないぞ~?」/// 京太郎「そんなつもりありませんよ!」 咏「そんなに褒めても何も出ないよ?」 京太郎「だからそんなつもりじゃないですって」 咏「そこまで言うかぁ・・・」 咏「むぅ・・・」 京太郎(急に静かになったな) 咏「ねぁ、きみ」 京太郎「??」 咏「お姉さんが晩御飯おごってあげようか?」 京太郎(おっ、何か出た・・・) 京太郎「そんな悪いですよ……」 咏「いいっていいって」 咏「なんか知らんけど私いまちょーご機嫌だし!」 京太郎「いや、でも……」 咏「いいからいいから、ほら行くよ?」 京太郎(ここまで言ってるんだし、まぁいっか……) 京太郎「分かりました」 咏「やた~!」 咏「んでいきたいところとかある?」 京太郎「おれ長野から来たばっかでどんな店あるか知らないんですよね……」 京太郎「三尋木プロはいい店しらないんですか?」 咏いや~まったくわかんね~」 京太郎(結構テキトーだな、この人) 京太郎「そ、そうですか……」 咏「う~ん、とりあえずそのへんのファミレスでもいこっか?」 京太郎「分かりました」 ~~~~~~ 店員<イラッシャイマセー 咏「何食べんの~?」 京太郎「う~ん、俺はこのミートドリアですかね~」 京太郎「三尋木プロは??」 咏「私このハンバーグっ!!」ニコッ 京太郎(案外かわいいの食べるんだな~……) 京太郎「かわいいのたべるんですね~」 咏「えっ?」/// 京太郎(しまった、おもっていたことがつい……) 咏「年上にむかってかわいいなんて失礼だぞ~?男子高校生」 京太郎「すいません、つい」 咏(高校生にかわいいっていわれた……)/// 京太郎(うぅ、気まずい……) 京太郎「あの」 咏「??」 京太郎「み、水くんできます、三尋木プロもいりますか?」 咏「あ、うん、お願いしちゃおっかな~」 京太郎「じゃぁ、ちょっといってきます」 咏(しかも気の利くイケメン男子高校生に……) ~~~~~~~~~ 店員<こちらハンバーグとミートドリアです。 咏「お、やっと来たね~」 京太郎「ですね」 咏「んじゃいっただきま~す」 咏「熱そうだね~」フーフー 京太郎(かわいい……) 咏「そいえばさ~」 京太郎「は、はい!」ビックンチョ 咏「どしたの?」 京太郎「いえなんでも……」 京太郎(かわいいな、とか思ってる時に話しかけられたからかなり焦った……) 咏「それで、まだ君の名前聞いてなかったよね?」 京太郎「あぁ、そうでしたっけ?」 京太郎「おれは清澄高校の須賀京太郎です」 咏「清澄か、今日試合見たけどすごかったよね」 咏「特にあの大将なんか特に……」 咏「槓して引いてくるの全部有効牌とかありえなくね?知らんけど」 京太郎「確かに咲はすごいですよね」 京太郎「咲にはいっつもやられっぱなしで……」 ~~~~~~~~~ 店員<アリガトーゴザイマシター 咏「ふ~おいしかった」 京太郎「おれもおなかいっぱいですよ」 咏「結構話せてよかったしね」 京太郎「はい」 咏「それでさ~」 京太郎「??」 咏「また誘ちゃっていいかな~、なんつって」 京太郎「もちらんいいに決まってるじゃないですか!!」 咏(やた!なんか知らんけどつぎも誘って良さそうだ) 京太郎「それじゃ時間遅いんで帰りましょうか」 咏「そだね」 京太郎「おうちまで送ってきますよ?」 咏「う~ん私はタクシーで帰るからいいや」 咏「それより京太郎くんは大丈夫なの?ホテルの場所とか知らんけど」 京太郎「ホテルならここから近いんで大丈夫です」 京太郎「じゃぁ、また今度」 咏(ん?) 咏(次も誘うって行った割には連絡先しらなくね?) 咏「ちょっと待ったー!」 京太郎「??」 咏「私また誘うって言った割には京太郎くんの連絡先しらなくね?」 京太郎「おっとそうでしたね」 京太郎「……はい、これ俺のアドレスと番号です」 咏「ありがと」 咏「んじゃ暇なときとかにまた連絡すっから」 京太郎「了解です、じゃあまた」 咏「ばいば~い」 咏(なんか知らんけど連絡先ゲット!!) ~~~翌日~~~ prrrrrrrr 咏「ん?だれだこんな時間に」 咏「……もしもし」 針生『もしもし、三尋木プロですよね?』 咏「えりちゃんじゃん、どしたの?」 針生『今日の試合なんですが、会場の配電に問題が生じたらしく延期になりました』 咏「じゃぁ私たちは?」 針生『当然今日はフリーってことになります』 咏「そっか、わかった、ありがとねえりちゃん♪」 針生『はい、ではこれで』 ガチャ 咏「」 咏「なんか知らんけど暇になった……」 咏(会場の都合でってことは清澄もオフになったってことだよね) 咏(……さっそく誘おうかな) ピッピッピ prrrrrrrrrrrrrr 京太郎『もしもし』 咏「あっ京太郎くん?おはよー」 京太郎『三尋木プロですか?』 咏「そだよ」 京太郎『おはよーございます、それでどうしました?』 咏「今日なんだけどさ」 咏「試合延期になったし多分暇だよね?知らんけど」 京太郎『まぁ暇ですけど……』 咏「それじゃさ、今日も二人でどっか行こうよ!」 京太郎『分かりましたじゃぁいつぐらいに会いますか?』 咏「そだね~、じゃぁお昼過ぎに会場近くの駅前で」 京太郎「了解です」 咏「またあとでね~」 ~~~~~~~~~ 京太郎(ちょっと早く着きすぎたかな?) 咏「お、京太郎くーん」フリフリ 咏「ごめんごめん、なんか知らんけど準備に時間かかっちゃって」 京太郎「そんなに待ってないんで大丈夫ですよ」 咏「なら良かった、じゃあ早速いこっか?」 京太郎「そういえば今日はどこに行くんですか?」 咏「うんとね、今日は新しい下駄買おうと思ってんだよね~」 京太郎「下駄ですか?」 咏「うん、それでその下駄を選んでもらおうと京太郎くんよんだんだよね」 京太郎「そういうことですか」 咏「そゆことそゆこと、じゃあさくっといっちゃおっか」 ~~~~~~~~ 店員<イラッシャイマセー 咏「うっわ、なんか知らんけどいっぱい下駄あるし」 京太郎「夏だから結構ふえてるんじゃないですか?」 咏「そういうことか……」 咏「どれにしたらいいかわっかんねー」 京太郎(あそこにあるのとかよさげだな……) 京太郎「あれなんかどうですか?」 咏「ん、おぉけっこういいね」 咏「とりあえず履いてみよっかな」 咏「店員さーん」 店員「どうなさいました?」 咏「これ履いてみたいんだけど」 店員「それではあちらの方におかけになってご試着になってください」 咏「ほーい」 咏「よいしょっと」 咏「どうかな?」 京太郎「浴衣にもあってますし」 京太郎「似合ってると思いますよ!」 咏「そ、そっか」/// 京太郎(照れてるところかわいいな) 咏「じゃ、じゃあこれにしよっかな」 京太郎「えぇ!?もう決めちゃうんですか?」 咏「だ、だってほら京太郎くんが似合ってっるって言ってくれたし……」ゴニョゴニョ 京太郎(かわいすぎるだろこれは……) 京太郎「まだそんなに店内見てないですし」 京太郎「もうちょっと見てからにしませんか?」 咏「う、うんそうしよっか……」 京太郎(とかいいつつ今の下駄右手にキープしちゃうんだよな~) 京太郎(そういうところもかわいいんだけども……) 京太郎「もうちょっと奥の方とか見てみますか」 咏「いいね!」 ~~~~~~~~ 店員<アリガトーゴザイマシター 京太郎「結局最初のやつ買っちゃいましたね」 咏「まぁ見て回るだけでも楽しかったしよくね?しらんけど」 京太郎「そですね」 ヒュ~~ドォ~ン 京太郎「?何の音です?」 咏「そいえば今日この近くで河川敷で祭りあるらしいよ、知らんけど」 京太郎「へぇ、ということは花火ですか、おもしろそうですね……」 咏(これは二人でお祭りに行くチャンスじゃね!?知らんけど) 咏「じゃあさ、今から行ってみる?」 京太郎「いいですね!」 咏(やった!) ~~~~~~~~ 京太郎「ついたはいいけど」 咏「人多くね?」 京太郎「これだけ多いと歩くのも大変そうだな……」 京太郎「すぐにはぐれちゃいそうですし」 咏「でもたこ焼き食べたいしなー……」 咏(あっ…) 咏(『手つなごっ!』とか言っちゃえばよくね?知らんけど) 咏「あ、あのさ」 京太郎「??」 咏「えっとはぐれちゃうって言うんならさ」 咏「うんと、その……」 京太郎「どうしたんですか?」 咏「だから、あの……て、手とかつなげばよくね?」/// 咏「知らんけど……」/// 京太郎(まじか……いいのか?) 京太郎(こんなにかわいらしい人の手を……)ゴクリ 咏「ダメ、かな……?」ウワメヅカイ 京太郎(これは反則だろっ!) 京太郎「ダメなわけないじゃないですか!」 京太郎「むしろこっちからお願いしたいくらいです!」 咏(良かった……嫌とか言われたらどうしようかと思った……) 咏「そっか、じゃぁ握るよ?知らんけど」 ギュッ 京太郎(おぉ、三尋木プロの手すごくちっさいのな……) 京太郎(それにすごく柔らかいし) 咏(京太郎君の手おっきいな、それになんか握っててすごく安心する感じ) 咏(男の人ってみんなこんなんなのかな、知らんけど) 京太郎「とりあえずたこ焼き買って人が少ない場所で花火見ましょうか」/// 咏「そ、そうしようか」/// ~~~~~~~~~~~ 京太郎「やっと買えた……」 咏「すっごい行列できてたね」 咏(その分いっぱい手つなげたから良かったんだけど……) 咏(でももちょっと手つないでたかったな) 咏(とか思ってみたり) 京太郎「あ、向こうに座れそうなところありますよ!」 咏「じゃあむこう行こっか?」 京太郎「ですね」 京太郎「やっと落ち着いて座れる」 咏「そだね」 ぐぅ~ 京太郎「あっ……す、すいません」 咏「ずっと立ったままだったしお腹すいたよね」 咏(あっ!そうだ) 咏「しょうがないからお姉さんのたこ焼きをわけてあげよう」フフン 京太郎「ありがとうございます!」 京太郎「!!」 咏「食べんの?ほれあーん」 京太郎(これは……) 咏「そっか、熱すぎるか」 咏「フーフー」 咏「はいどうぞ」ニコッ 京太郎(役得すぎる!!) パクッ 京太郎(おいしい……) 咏「どうかな?」 京太郎「すっごくおいしいです!」 咏「そ、そか……」/// 咏(引かれたりしてないよね、知らんけど) 京太郎「あ」 京太郎「そろそろ大きい花火うち上がるみたいですよ」 咏「お、いいね~」 ヒュ~~ドォ~~ん 京太郎「きれいですね~」 咏「えっ?!」 京太郎「だからあの花火、すっごいきれいだなあーって」 咏「そ、そだよね」 咏(一瞬私のことかと思った……) 咏(京太郎くんは暇だからこうして付き合ってくれてるだけで) 咏(私のことなんかなんとも思ってなさそうなのにね、知らんけど) 咏「はぁ」 ヒュ~~ドォ~~~ン ~~~~~帰り道~~~~~~ 京太郎「良かったですね、花火」 咏「うん」シュン 京太郎(なんか三尋木プロ元気ないな……) 咏「あのさ京太郎くん」 京太郎「?」 咏「ごめんね、この二日間連れ回したりしちゃって……」 咏「私に彼氏とかいたら京太郎くんを連れ回したりしなくてよかったんだけど」 京太郎「っ!」 京太郎「おれじゃダメでしたか?」 咏「え?」 京太郎「だから一緒にご飯食べたり花火見たりするのおれじゃダメでしたか?!」 咏「ぜんぜん、むしろ京太郎くんじゃないといやなくらい……」 京太郎「それなら」 京太郎「これからも今日や昨日みたいに三尋木プロと一緒にいさせてください!」 咏(これって告白ってことでいいんだよね……) 咏「京太郎くんっ!」 京太郎「はい!」 チュウ 京太郎「!!」 咏「ぷはぁ」 咏「それで京太郎くんが一緒にいてくれるのは嬉しいけど、だけど」 京太郎「だけど?」 咏「その……ちゃんと大切にしてくないとお姉さん怒っちゃうからね?知らんけど……」/// 京太郎「もちろん!絶対大切にします!」 咏「うん、よろしい!」/// 咏「そ、それじゃ私もう行くから!バイバイ」ダッ 京太郎「え?ちょっ……」 京太郎(すごいスピードで走っていった……) 京太郎(顔真っ赤だったな) 京太郎(にしても……彼女か……) 京太郎(なんか嬉しすぎて叫びそうだ、てか叫んじまうか……)スゥゥゥ 京太郎「よっしゃぁああああああああああ!」 カン!
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/6252.html
合宿三日目 朝 京太郎「…今日からがやばい気がする」 京太郎「とりあえず飯を食べにいこう」 京太郎「隣のホテルのバイキングに行くのも面倒だし、ここのホテルでいいや」 ーーーーーーー 理沙「京太郎!」 京太郎「あっ、おはようございます」 理沙「おはよう!」 京太郎「今から朝食ですか?」 理沙「そう!」 京太郎「良かったら一緒にどうですか?」 理沙「行く!」 京太郎「良かった、一緒に食べた方が美味しいですよね」 理沙「うん!」 ギュウ… 理沙「はやく!」プンスカ 京太郎「はいはい、慌てなくても時間はまだまだありますよ」 理沙「ない!」 京太郎「えっ、だって…」 理沙「一緒!」プンスカ 京太郎「なんでそんなに真っ正面から言うんですか、流石に照れますよ」 理沙「事実!」 京太郎「なら少し早く行きますか」 理沙「うん!」 理沙「アーン」 パク、もぐもぐ… 京太郎「これ、お返しです」 パク…もぐもぐ… 理沙「美味しい!」プンスカ 京太郎「それは良かった」 理沙「京太郎!」 京太郎「はい?」 理沙「全国!」 京太郎「ああ、出ますよ」 理沙「頑張って!」 京太郎「ありがとうございます」 理沙「終わったら!福岡!」 京太郎「……そういえば最近いってませんでしたね」 理沙「待ってる!」プンスカ 京太郎「でもそっちの両親が…」 理沙「大丈夫!大人!」 京太郎「大人が大人なんていいませんよ」 理沙「いじわる…」シュン… 京太郎「わかりました、また全国が終わったらそっちに行きますね」 理沙「約束!」 京太郎「ええ、約束です」 朝2 京太郎「……そうか、福岡に行ってもいいのか」 京太郎「そろそろ義姉さん達が弛むころだから様子を見に行こう」 ーーーーーーーー コンコン 京太郎「義姉さん達、起きてるか?」 シーン… 京太郎「バイキングにいってるのか?いや、それは絶対にないな」 コンコン 京太郎「義姉さん、起きろー」 京太郎「しぶといな…どうするか」 京太郎「良子義姉さんにかけてみるか…」 ♪ 良子「もしもし…」 京太郎「もしもし、良子義姉さん?」 良子「……」 良子「貴方…こんな朝にどうかしたんですか?」 京太郎(あなた?まあ、いいや) 京太郎「いや、とりあえずドアの前にいるから開けてくれ」 良子「そ、そうなんですか!ちょっと待ってくださいね」 ガチャ… 京太郎「やっとあいた…、義姉さん達はやく…」 クチュ……っ…! 約一分 良子「朝はやっぱりディープに限りますね…」寝ぼけ眼 京太郎「な、な、な…朝から何を色ボケてるんだよ!正座だ正座!健夜義姉さんも早く起きる!!」 健夜「ふぇ…なんで京君がいるの?」 京太郎「そんな事はどうでもいいからはやく正座!」 健夜「は、はい!」 昼1. 京太郎「朝からデンジャラスすぎるだろ…全く」 京太郎「トイレに行こう…色々ありすぎて賢者にならないといけない気がする」 はやり「ギュルビーン☆」 京太郎「は、はやりさん…どうかしたんですか?」 はやり「京太郎君が何処かに行きそうだから着いてきちゃった☆」 京太郎「いやはやりさん、俺は今からトイレに…」 はやり「うん、知ってるよ☆」 京太郎「なら通してくれませんか?」 はやり「いやだって京太郎君、賢者になりにトイレに行くんだよね☆」 京太郎「そ、そんな事はないですよ」オドオド はやり「それは嘘だよ☆だって京太郎君、合宿にきてから肌のノリがいいもん☆」 京太郎「そ、そんな事でなんでそうなるんですか?」 はやり「直感かな☆それよりもね…」 スッ…ギュ… はやり「はやりが抜いてあげようか☆」 京太郎「な、何を言ってるんですか!仮にもプロなんですから体を大事に…っん!」 くちゅ…くちゅ…ジュル… はやり「冗談なんかじゃないよ☆はやりは常に京太郎の事は本気なんだから☆」 京太郎「……」 京太郎「なら余計ダメです…」 はやり「理由を聞いてもいいかな☆」 京太郎「俺は貴方が怖いです…あの時の感覚がまだ残ってます」 はやり「それは私が悪いけど…今は関係ないよね☆」 京太郎「関係大有りです」 はやり「えっ?」 京太郎「なんの覚悟も無く、貴方に恐怖心しか抱いてないのに貴方を抱いたらあの時と同じですから」 はやり「…別にいいんじゃないかな☆」 パチン… 京太郎「あんたが良くても、俺はよくないんだよ。今でも俺が怖くて少し震えてるのにそんな事を言わないでくれ。拒絶したっていいんだ。親の責任ははやりん姉ちゃんの責任じゃないんだよ」 はやり「な、なんで…なんでその事を京太郎が知ってるの?」 京太郎「少し調べたら解る事だろ…義姉さん達がはやり姉ちゃんを近づけたくない理由も多分それが原因なんだろ」 はやり「ならおかしいよ…なんで京太郎は私の事を責めないの?おかしいよ…私のお父さんは京太郎の両親を…」 京太郎「……」 京太郎「それははやり姉ちゃんに関係ある事なのか?」 はやり「えっ?」 京太郎「今、はやり姉ちゃんがしようとしてる事とそれは関係があるかって聞いてるんだよ」 はやり「そ、それは…」 京太郎「もう良いんだよはやり姉ちゃん」 はやり「だ、駄目だよ…」 京太郎「俺もはやり姉ちゃんも充分に苦しんだんだ」 はやり「それ以上言ったら私…」 京太郎「もう過去に振り回されなくていいんだよ」 ギュ… 京太郎「…今まで苦しい思いをさしてきてごめん。俺なんかの為に尽くしてくれてありがとう。俺はあんたを赦す」 はやり「……で、でも…はやりの血の半分は!」 京太郎「全て赦す。はやり姉ちゃんははやり姉ちゃんだから」 はやり「あっ…ありがとう…京太郎……ごめんね、少しだけ胸借りるね…」 京太郎「ああ…周りには誰もいないから大丈夫だ」 ぎゅぅう…胸元にはやりの顔をやり抱きしめる はやり「うわぁぁあああん…ごめんね…本当にごめんね…怖かった…本当は全部怖かった!…いつ京太郎が気づくのか……愛も無く抱かれるかもしれないことや……いつ蔑まれるのか…全部全部怖かったんだよ…うわぁぁあああん」 京太郎「……」ただ抱きしめて はやり「うわぁぁあああん…」 はやり「ありがとうね☆京太郎☆」目が真っ赤 京太郎「どういたしまして…話し方は変わらないんですね」 はやり「慣れてしまったからしかたないよ☆」 京太郎「そうなんですか」 はやり「あと京太郎」 京太郎「はい?」 スッ…ギュ、クチュ…ぷはぁ はやり「次からは真剣に京太郎の事を狙うから、夜道には気をつけてね☆」 京太郎「えっ…」 はやり「それじゃあね☆はやり、今日はもう部屋で休むから☆」 京太郎「……なんも変わってねえじゃねえか!!!」 昼2. 京太郎「とりあえず着替えてきたけど…どうしようかな」 恭子「それ、ロンです」 ダヴァン「この待ちでシタカ」 明華「さすがに数をこなして行くとお互いの手の内がばれてしまいますね」 絹恵「まあ仕方ない事ですよ」 京太郎「……」盤面を見て試合の流れを追っている 明華「須賀君、また試合を見にきたんですか?」 京太郎「ええまあ…参考になる事が多いので」 明華「参考?」 京太郎「切り方や牌効率とかいろいろですよ」 ダヴァン「京程のプレイヤーでもそんな事を考えるんデスカ?」 京太郎「義姉の教えなんですよ。常に学び、上を目指せって」 絹恵「えっ須賀君、お姉ちゃんおったん?」 京太郎「居ますよ。自慢の義姉達です」 恭子「その義姉達も麻雀強いんですか?」 京太郎「俺より遥かに強いですよ。家族の中で俺は最弱でしたから」ワハハ 明華「なら両親も強いんですね」 京太郎「ああ……そうですね、親もきっと強かったと思います」 恭子、絹恵(強かった?) 京太郎「まあ、俺はこれで。お昼がまだなんですよ。それじゃあ」 明華「なにか地雷を踏んだみたいですね…」 ダヴァン「明華はそういうのに疎いデスカラ」 京太郎「…お昼ご飯を食べに行こう」 京太郎「何処に食べようかな…」 慧宇「ごしゅ…京太郎!」 京太郎「はい?」 慧宇「よ、よかったら私とランチに行かないか?」 京太郎「別に構いませんが…何処に行きます?」 慧宇「ホテルのバイキングでいいだろ?時間もあまり掛からないし」 京太郎「それもそうですね」 慧宇(…計画通り) 京太郎(なんでだろう…嫌な予感しかしない) 慧宇「私が適当に見繕ろってくるから京太郎は飲み物と席の確保をお願いしていいか?」 京太郎「別にかまいませんよ。飲み物は何が良いですか?」 慧宇「烏龍茶で頼む」 京太郎「わかりました」 ーーーーーー 慧宇(とりあえずここまでは計画通りだ…後は眠らしてそれで終わりだ) 慧宇(野菜と肉…魚より肉を好むはずだから見繕って…後は白米とスープか。こんなものかな。後はこれをスープに盛ってっと) サラサラ… スタスタ… 慧宇「待たせた」 京太郎「いや別に待ってませんよ。それじゃあ頂きましょうか」 慧宇「いただきます」 京太郎「いただきます」 京太郎「流石三ツ星ですよね、食材は偽っても手法は一流ですね」 パク…もぐもぐ 慧宇(なぜスープを飲まない!) 京太郎「どうかしましたか、ハオさん?」 慧宇「な、なんでもない。京太郎は、スープを飲まないのか?」 京太郎「あっ、すいません。気をつかわせましたね。ただハオさんが飲んでから頂こうかなって」 慧宇「わ、私は別に構わないぞ!そ、そうだ、のましてやろう」 スッ…ポチャ… 慧宇「あ、アーン」カァァ 京太郎「あ、ありがとうございます」 パク… 京太郎(睡眠薬?いや、複数混じってるな…ハオさんが盛ったのかな?でも理由が解らないし…どうしたものか) ゴクン… 京太郎(とりあえずハオさんにも飲んでもらうか) 京太郎「美味しいですね、お返しですよ。アーン」 慧宇「わ、私は別に!」 京太郎「そうですか…俺みたいな男に飲ましてもらのは嫌ですか…」 慧宇「そ、そんな事はないです!あっ…」カァァ 京太郎「ならアーン」 慧宇(……ご主人様からのアーン)ジュワ パク…ゴクン 京太郎「どうですか?」 慧宇「お、美味しいです」カァァ 京太郎「なら良かった」ワハハ 京太郎(飲んだって事は知らなかったのか?) 数分後 慧宇「ご主人……zzz」 京太郎「爆睡してしまった…どうしたものか」 智葉「須賀、何をしてるんだ?」 洋榎「き、京太郎!」カァァ 京太郎「いや、ハオさんがスープを飲んだら寝てしまって」 智葉「何を言ってるんだ?そんな事あるわけないだろ」 スッ…ゴクン 智葉「何も起きないだろ。愛宕、お前も飲んでみろ」 洋榎「えっ、あっ、うん」 スッ…ゴクン… 智葉「ほら何もないだろ。それよりも須賀、慧宇を部屋まで運ぶのを手伝え」 京太郎「え、俺ですか?」 智葉「お前は私達に慧宇をおぶわせるのか?」 京太郎「わかりました…」 京太郎「あれ、智葉さん個室なんですか?」 智葉「あまりじろじろと見るな。監督がきてないから私は一人なんだ」 京太郎「そうなんですか。ハオさんはベッドに寝かしますね」 智葉「ああ、頼む…」 智葉(なんだ、この眠気は…) 京太郎「よいっしょと…」 京太郎「では俺はこれで…」 バタ、バタ… 智葉「……zzz」 洋榎「……zzz」 京太郎「おい…まじかよ」 京太郎「ダブルサイズに三人を並べたのはいいが…このまま放置するのもまずいしな」 ーーーーーー 20分後 京太郎「とりあえずトシさんに連絡はいれといたが…どうしたものか」 ??「……っ」 「……っ」 身体が重い。朦朧とする意識の中で私の中に一つの感覚だけが支配していた。 あの人に抱かれたい。あの人にひれ伏したい。 「目が醒めましたか?」 綺麗な金髪に二枚目と言っていい顔立ち…ご主人様が此方を覗き込んでいた。 襲うか…待てまだだ、ご主人様もあの薬を飲んだはずだ。だから私からお情けを求めなくてもいいはず… 「良かった…智葉さんも洋榎も倒れて困ってたんですよ。水でもいれてきますね」 智葉?洋榎?なんで他の女の名前が出る。ああ、ここに他の女がいるからか… 「ご主人様…部屋に送ってもらっていいですか?」 悟られないように…部屋に着いてベッドに近づいた時に… 「降ろしますね…」 ゆっくりとご主人様が降ろしてくれる。 まだだ… まだ… 今だ! グッ… ご主人様の首を後ろに引いて体制を崩して、そのままマウントをとる。 「これはどういう訳ですか?」 冷めた目でご主人様が私だけを見てくれてる。 「抱いてください」 たった一言、全てが詰まった言葉が口から零れ落ちる。 「……薬を盛ったのもそれが理由か?」 「そうです。貴方に抱かれたい、貴方に求めて欲しい…」 言葉が止まらない。思考よりも感情が、言葉が紡がれていく。 私は貴方に… 「俺の気持ちは考えないんですか?」 えっ?ご主人様の気持ち? 「ハオは俺に無関心のまま抱いて欲しいのか?」 ご主人様の無表情な顔が僅かに強張る。優しい人…私如きを気にかけて心配してくれている。 そっとご主人様の顔に手を添え、唇を奪う。ご主人様は拒否する事も自ら動く事もなされない。舌をいれ、ご主人様を味わっていく。拙い舌使いだとは自分でもよくわかる…だがそれ以上にご主人様と繋がっている事が私を興奮させた。 ぷはぁ… 唇を離してご主人様を見る。一本の細い糸が私とご主人様を繋いでいた。 「私は…無関心でも…愛されなくても…側に居れればそれでいい」 ポタポタ… ご主人様の顔に頬を伝う液体が落ちた。私はその液体がなにかが解らない。 「泣きながらそんな事を言われても信じられないな」 スッ… ご主人様の手が私の髪を撫でる。 「俺は子供だからハオが嫌がっても離さない」 ご主人様の口から紡がれる言葉の一つ一つが私の中に溶け、私のお腹を温めてくれる。 「引くなら今だ。そうしたら俺は何も…っ!」 クチュ… そんな建前などどうでもいい…私は貴方にただ一言言われればこの身を全て貴方に捧げる覚悟がある。ご主人様が躊躇うなら私が背中を押そう。 「私は貴方を愛します」 「っ!」 ご主人様が今にも泣きそうな顔をする。逃がさない…私はもう紡いだのだ。 「私は応えました…だから私は貴方に抱いてもらいます。動かなくていいです。私は私の為だけに貴方を犯す」 マウントをやめ、立ち上がる。 パサ… 制服を脱いでいく。ああ、私は今からご主人様を犯すのだ…私の秘部はもう洪水のように濡れていた。 「…なら俺はハオを二度と離さない」 ギュ…バタン… そう聞こえた時、私とご主人様の立場は逆転していた。 「孕んでもらう。俺から絶対に逃がさない…だから覚悟しろ」 身体が震えた。私は聞きたかった言葉が聞けたのだ。 「は、はい…私は貴方の為だけに生きる覚悟がもうできてます」 私はこの日、純潔を散らし、大切な子供を授かった 後日談 「母様、なぜ父様をたまにご主人様と呼ぶのですか?」 切っ掛けはいつも通り家族で朝食をとっていた時の娘の一言だった。 ハオを抱いて10年。俺とハオには三人の娘達がいた。 「それはね、お母さんが父様の…」 「待て、母さん!何を言うつもりだ!」 冷や汗が止まらない。まさかまだ十歳になった娘に対してあんな事を言うつもりなのか? 「何ってそんなのは簡単な事ですよ、ご主人様」 ハオはそういいながら意地悪そうな笑みを浮かべた。こいつまだ俺がエイスリン達と浮気したと思ってるな… 「私とご主人様がどうやって結ばれたのか…私には娘に教える義務がありますから」 「そんな義務があるか!俺の父としての威厳がなくなるじゃないか!」 「そんなものがまだあったと思ってるのですか?」 「うっ…無いような気がする」 よく考えると家での俺の地位は最下層だったりする。 「大丈夫ですよご主人様。私はいつまでも貴方の側にいますから」 そう言った母さんの顔は俺には何よりも輝いて見えた。 END 京太郎「女子三人に対して男が俺一人…このまま俺がここにいたら不味い気がするからトシさんに代わってもらうか」 ーーーーー 夕方 京太郎「…さっき、ハオさんを鬼の形相で智葉さんと洋榎が追いかけて行ったけどなにかあったんだろうか?」 理沙「京太郎!」 京太郎「どうかしたんですか?」 理沙「晩御飯!」プンスカ 京太郎「何処かに食べに行きますか?」 理沙「うん!」 理沙「ホテル!」 京太郎「ホテルで食べるんですか?別にかまいませんけど」 理沙「フレンチ!」プンスカ 京太郎「あれ、フレンチって別料金なんじゃ…」 理沙「大丈夫!」 京太郎「だったらいいんだが…」 理沙「行く!」 ギュ… 京太郎「そんなに急がなくても大丈夫ですよ!」 理沙「美味しい!」 京太郎(流石に誰もいないな) 理沙「食べないの?」 京太郎「いや、食べるよ」 理沙「ならいい!」 京太郎「そういえば義姉さん達とはご飯は食べないんですか?」 理沙「お昼!」 京太郎「余計な心配だったみたいですね」 理沙「そっちは?」 京太郎「俺ですか?俺は義姉さん達と会わなくて一度は一緒に食べたいんですけどね」 理沙「喜ぶ!」 京太郎「そうですかね?合宿のコーチをしてて義弟とご飯をあまり食べたがらないイメージがあって」 理沙「大丈夫!」 京太郎「明日にでも誘って見る事にしますよ」 理沙「それがいい!」 夜1. 京太郎「少し今日は疲れたな」 京太郎「散歩に行こうか」 明華「また散歩ですか?」 京太郎「ええ、雀さんもですか?」 明華「そうです。夜風に当たるのも良いと思いまして」 京太郎「中々、風流なんですね」 明華「それ程でもないですよ。そう言えば貴方は大丈夫だったんですか?」 京太郎「何がですか?」 明華「ハオに薬を盛られたんじゃないですか?」 京太郎「ああ、あれはやっぱり薬だったんですか」 明華「気付いてたんですか?」 京太郎「ええまあ、ああいうのには耐性があるので大丈夫ですよ」 明華「た、耐性ですか…壮絶な人生だったんですね」 京太郎「まあ、そこまで壮絶でもないんですけどね」ワハハ 夜2. 京太郎「明華さんの顔が若干引きつってけど気のせいだよな?」 京太郎「寝よう…なんだか、起きてらロクな事にならない気がするし」 ーーーーーー 消灯時間手前 ピンポーン… 京太郎「……っ…誰か来たのかな」 健夜「京君…あれ寝てたの?」 京太郎「ああ、健夜義姉さんか…うんちょっと眠くて」 健夜「そうなんだ…ごめんね、起こしちゃって」 京太郎「別に構わないよ…部屋で話して行く?」 健夜「うん、私も京君とお話がしたいし」 ーーーーーー 京太郎「それでこんな夜中にどうしたんだ?」 健夜「…京君はエイスリンちゃんの事をどう思ってるの?」 京太郎「エイスリンの事?…そうだな、優しい人だと思ってる」 健夜「優しい人?」 京太郎「ああ…一定の踏み越えて欲しくないラインをギリギリ超えないで居てくれる。だけどこっちの事をずっと思ってくれれる。カピーも言ってたけど三歩下がって着いてくるってイメージがあるかな」 健夜「…ならもしエイスリンちゃんに告白されたらこいびとになるの?」 京太郎「解らない。多分、断ると思う」 健夜「理由を聞いていいかな?」 京太郎「エイスリンの好きと俺の好きが違うから。もしエイスリンに告白されるなら多分それは愛情からくる好きなんだろうけど、俺のエイスリンに対しての好きは親愛からくる好きだから…そこの差がいつか亀裂を産みそうで俺は怖い」 健夜「…過去の事を持ち出さなくなったんだね」 京太郎「それもぶっちゃけるとある。でもそれをずっと引きずってると前に進めない気がしてきたんだ…健夜義姉さんや良子義姉さんが居て、宮守の皆が居て…今までに無いくらいに俺は今、幸せなんだ」 健夜「そうなんだ…ちょっとほっとしたかな」 京太郎「ほっとした?」 健夜「うん、京君が過去を引きずって告白を断るって言われたらどうしようと思ったよ」 京太郎「まあ、三人からされれば嫌でも考えさせられるよ」 健夜「えっ、三人?」 京太郎「ああ……長野に居た頃に二人とこの合宿の間に一人にされた」 健夜「誰?だれにされたの?吐きなさい!」ゴゴゴゴゴゴ… 京太郎「近い、顔が近いから義姉さん!」 健夜「東横さんに竹井さん…愛宕洋榎…」 京太郎「義姉さん?」 健夜「ごめんね京君。本当はもっとお話したかったんだけど、良子ちゃんと話す事ができたからもう帰るね」 京太郎「お、おう…おやすみなさい」 健夜「うん、おやすみなさい。あと、これを枕元に置いといてね」 京太郎「これなに?」 健夜「疲れがとれるお香だよ。今日はもういいから明日にでも焚いて寝るといいよ」 京太郎「わ、解った…」 京太郎(焚いたらいけないと直感が告げてるんだが…) 健夜「それじゃあ、また明日ね」 ーーーーーーー 健夜「これで明日、京君の部屋に行けば私が勝つ!」 スタスタ… はやり「ギュルビーン☆面白い事になってきた…ねえ、ハオちゃん、洋榎ちゃん、智葉ちゃん☆」 慧宇「そ、そうですね」 洋榎(…明日か) 智葉(悪い予感がする…) 早朝 京太郎「…早く寝ると早く起きてしまうな」 京太郎「散歩に行こう」 恭子「須賀君、こんな早くになにしとるん?」 京太郎「おはようございます、末原さん。俺は散歩ですよ、散歩」 恭子「散歩ね…逢引でもしてたんとちゃうの?」 京太郎「そんな相手いませんよ」ワハハ 恭子「でも主将に告白されたんやろ?」 京太郎「…何の事だかわかりませんね」 恭子「顔が引き攣ってるで…」 京太郎「えっ、まじか」あたふた 恭子「嘘や」 京太郎「……」 恭子「そんな睨んでも謝りませんよ?それでどう答えるんですか?」 京太郎「断ります」 恭子「理由は?」 京太郎「第一に大阪と岩手だと遠い事、第二に俺と洋榎があまり知らない事。最後にこれが一番大事な事です。第三に俺が洋榎に対して恋人に成りたいと思うほどの恋愛感情がない事」 恭子「身勝手なんやね…」 京太郎「温い優しさは人を傷付けるだけだと思ってますから」 恭子「ほんまにウチには須賀君が解らん」 京太郎「何がですか?」 恭子「いや、何でもない。それじゃあ、ウチはこれで」 京太郎「はぁ…お疲れ様でした」 恭子「なんもしとらんやろ、私達。ほんまに変な人やね」 朝1. 京太郎「…時間はまだあるな」 京太郎「何処で食べよう…」 京太郎「合宿にきて初めて一人でご飯を食べるな」 ーーーーーーー 朝2 京太郎「どうしたものか」 塞「あれ、京太郎どうしたの?」 京太郎「いや、皆と話そうと思ったんだけど…朝ご飯か?」 豊音「そうだよー!」 京太郎「豊音も居たのかおはよう」 豊音「おはよう!」 塞「京太郎はご飯を食べたの?」 京太郎「ああさっき、一人で食べたぞ」 塞「そうなんだ…残念」 豊音「私達は今からなんだよー」 京太郎「そうなのか。誘いに来れば良かったな」 塞「そうだよ」 京太郎「…どうだ合宿の相手は?」 豊音「皆、色んな打ち方をしててたのしいよ!」 塞「塞ぐ相手の基準や塞いだ時の欠陥がわかるから物凄く為になってるよ」 京太郎「そうか…それは良かった」 塞「京太郎はどうなの?」 京太郎「俺か…俺も楽しいぞ」 豊音「それなら良かったよー。でも他校の女の子とあんまりイチャイチャしないだ欲しいな」 塞「そうだよ。他校の子に構うならもうちょっとだけ私達にかまって欲しいな」 京太郎「ぜ、善処します!」ダラダラ 塞「それじゃあ、また後でね」 豊音「また後でだよー」 昼1 京太郎「三日目にもなると皆、課題が見えてきたんだな」 豊音「追っかけどー、通らば立直!」 明華「またですか…」 白望「…ちょいタンマ……こっちかな」 絹恵(うぅ…) コトン… 豊音、白望「ロン」 豊音「立直一発ドラ3.…満貫」 白望「ダブ東…裏ドラ3で跳満」 絹恵「は、はい…」 京太郎「諦めたら駄目ですよ」 絹恵「えっ?」 京太郎「跳ぶかオーラスが終わるまで麻雀は諦めたら駄目です」 絹恵「は、はい!」 白望「京太郎…どっちの味方?」 豊音「そうだよー」 明華「モテモテですわね」 京太郎「俺は諦めない人の味方ですよ」ワハハ 白望「逃げた…」 豊音「…少し本気出すよ」 明華(…ようやく本気がみれそうですね) 絹恵(諦めない事が麻雀…) 絹恵(立直をかけたら追われて撃ち落とされる…ならウチが狙うのはダマで上がる) 豊音(…五月雨…いや月光で勝ちに行くよー) 白望(……ダルいけど…京太郎を見返す) 明華(私も少しだけ本気を出しましょうか) 京太郎(…ああ、豊音が本気で能力を使い始めたな) ーーーーーーー 東四局 絹恵(やっと聴牌…でもどれを切れば…) 絹恵(こっちや!) コトン 豊音「ロン、5200」 絹恵「は、はい…」 白望(交わされた……)清一聴牌 明華(残念です)跳満聴牌 ーーーーーー 南二局 絹恵(……できた、逆転手) 絹恵(諦めたら…諦めたら駄目なんや!) コトン… 白望「ロン、12000」 絹恵「っ!…は、はい」 ーーーーーーーー オーラス 絹恵(焼き鳥で残り1000点…うちなんかが勝てる訳…)フラッ… 京太郎「………」 絹恵(あれなんで須賀君、ウチの後ろにずっとおるん…見ててもしゃあないのに) 京太郎「……逃げるな」口パク 絹恵(っ!せや…諦めへん事が大事なんや!) 絹恵(……まだこのままやと…1000点…) 豊音(なんでだろう…トイメンの流れが操作できてない?) コトン… 絹恵「ポン!」 明華(一萬…?) コトン… 絹恵「ポン!」 白望(9索…チャンタ?) コトン… 絹恵「ロン!」 白望「2000点?」 絹恵「…ただのチャンタと違います」 バタバタ… 白望「えっ…」 絹恵「清老頭….48000です!」 白望「捲られた…」 京太郎「諦めなければ大丈夫だっただろ?」 絹恵「す、須賀君…」 バッ…ギュ…抱きしめて 絹恵「か、勝ったで!…諦めへんかったら大丈夫やったで!」 京太郎「良かったな」 絹恵「う、うん!」顔が近い事に気がつき真っ赤になる ガシ… 豊音「…まだまだ麻雀やるよー」 ガシ… 白望「次から本気だす…」 絹恵「えっ、えっ?」 豊音「京太郎は後でお話だよー」 京太郎「えっ?」 白望「塞連れてくる…」 京太郎「詰んでるだと…!」 昼2 京太郎「……胃が痛くなってきた」 健夜「そこで7索を切るのは甘いかな。それならまだ白の対子落としの方が攻めれるよね」 理沙「甘い!」 胡桃(なんでこのプロは一言か二言しか喋らないの?) 白望「うん…」 健夜「筋は良いし、能力も使いこなせてる。京君の相手にもなるんじゃないかな?」 白望「京太郎にはまだ勝てない…」 健夜「えっ?」 京太郎「健夜義姉さん達が教えてるのか」 理沙「そう!」プンスカ 胡桃(うわ、急に怒りだした) 京太郎「そうなのか…皆強いだろ、義姉さん」 健夜「そうだね…下手したら京君より強いかもしれないよ」 京太郎「俺はまだ義姉さんと比べたら未熟だからな仕方ない」 白望(…京太郎は強い) 胡桃(私達なんて京太郎にまだ勝ててないんだけど…) 健夜「京君も久しぶりに打つ?」 京太郎「いや、俺はいいかな。昼飯を食べに行く予定だし」 健夜「そうなんだ…あ、あれだよ、夜はきちんとあれを使って寝るんだよ」 京太郎「解ってるよ、それじゃあ」 胡桃(あれって何?) 白望(怪しい…) 理沙(……心配) 京太郎「何処で食べようかな…」 明華「あら、タラしさんも今からランチなんですか?」 京太郎「言葉の節々に悪意を感じるんだが…」 明華「いえ別にあの後、能力をフルに使ってきたあの二人を相手に三戦もさせられた事について怒ってません」 京太郎(つまり怒ってるってことなんだろ…) 京太郎「あー、その悪かった。昼飯を奢るから許してくれ」 明華「…期待してますね」 京太郎「何処にいくか…」 京太郎「ファミレスなんてどうですか?」 明華「私は何処でもいいですよ」 京太郎(どうみても不満ありますって顔だな…美味しいだけどな最近のファミレス) ーーーーーー 京太郎「ここでいいですか?」 明華「名前にロイヤルがついてるんですね」 京太郎「まあ、そこそこ美味しいですよ」 明華「私の価値はそこそこなんですね」 京太郎「急に高級フレンチでも困りませんか?」 明華「そ、それは…」 京太郎「また次に行く時は想像してる所に近い場所に連れて行きますよ」 明華「…それなら仕方ないですね」 明華「…意外に美味しいんですね」 京太郎「名前にロイヤルがついてますから」 明華「む…意地悪です」 京太郎「気のせいですよ」 明華「…流石、タラしさんですね」 京太郎「うっ…それやめてくれませんか?」 明華「嫌です」 京太郎「…俺が悪かったから許してください」 明華「嫌です。期待して案内されたのがファミレスでしたから」 京太郎「ならどうしたらいいんですか?」 明華「それは貴方が考える事じゃないんですか?」 京太郎「………」 京太郎「仕方ありませんね…最終手段に出る事にします」 明華「な、なにをしてくれるんですか?」 京太郎「俺と…」 明華「…」ごくん… 京太郎「お口なおしにスイーツを食べに行きませんか?」 明華「えっ?」 京太郎「だから俺と…」 明華「ま、待ってください。貴方は私を口説いてるんですか?」 京太郎「いや、気に入ってもない女を相手にこんな事言わないでしょ」 明華「なっ、なっ、な!」カァァ… 京太郎「どうしたんですか、顔が紅いですけど?」 明華「も、もう帰ります!貴方は本当に真性のタラしですね」カァァ 京太郎「そんなつもりは…」 明華「いいえ、貴方の言葉なんて聞いてません!それじゃあ」 京太郎「ああ…帰ってしまった」 ーーーーー 明華「ま、全く…この胸のドキドキが収まるまで帰れないじゃないですが…京太郎のバカ」カァァ 夕方 京太郎「…雀さんの姿が見えないな」 京太郎「なにやってるんですか?」 胡桃「小鍛冶プロの扱きがきつかったから休憩中」 京太郎「飲み物でも買ってきましょうか?」 胡桃「うんうん、そんな事しなくていいからそこの椅子に座って」 京太郎「はぁ、それでいいなら」 スッ…ギュウ… 胡桃「よいしょ…充電だよー」 京太郎「あ、あの…恥ずかしいんだが…」 胡桃「私は恥ずかしくないからいいの」カァァ 京太郎(顔が真っ赤だなんて言ったら怒られるんだろうな) 京太郎「なら仕方ないですね」 ギュウ…膝に座ってる胡桃を抱きしめて 胡桃「そ、そうだよ」カァァ 夜1. 京太郎「……何故だ、何故か危機が迫ってる気がする」 京太郎「あっ、智葉さん、こんばんわ」 智葉「ああ、こんばんわ。須賀、お前も今から夕飯か?」 京太郎「ええ、そうですよ」 智葉「なら私と一緒か何処にいくつもりなんだ?」 京太郎「…」 京太郎「蕎麦でも食べに行こうかなと」 智葉「蕎麦か…なら私のお気に入りの蕎麦屋が近くにあるが一緒にどうだ?」 京太郎「是非、お供さしてもらいます」 ーーーーーーーー 智葉「主人、二人だが席はあいてるか?」 主人「これは珍しい…お嬢が男を連れて来るとは。奥の何時もの所があいてる」 智葉「そうか、助かる。あと須賀とはそういうのじゃ…」 主人「誰もそんな事聞いてない」 智葉「ちっ…、須賀こっちだ」 智葉「どうだ?」 ズルズル… 京太郎「香り、喉越し、どれをとっても一流ですね」 智葉「そうか」 京太郎「…嬉しそうですね」 智葉「気のせいだ」 京太郎「……そういえば昨日はハオさんを追ってましたが何かあったんですか?」 智葉「っ!そ、それは須賀には関係ないだろ?」カァァ 京太郎「すいません…」 京太郎(地雷を踏み抜いたか?) 智葉「だいたい須賀があのスープを飲むのを止めていれば…」 京太郎「やっぱりあの薬、媚薬かなんかだったんですか?」 智葉「何故知っている?」 京太郎「いやまあ、飲みましたから」 智葉「はっ?なら何故、瑞原プロに解毒薬をもらっていない」 京太郎「いや、あれくらいの媚薬や毒が効いてたら俺は生きてませんよ」ワハハ 智葉「……すまん、不謹慎だった」 京太郎「ああ、別に気にしなくていいですよ。その三分の一の原因は瑞原プロですから」 京太郎「今日はありがとうございました」 智葉「…須賀、お前は何を背負って生きようとしてる」 京太郎「…俺は何も背負ってないですよ。背負ってないから生きてるんですよ」 智葉「どういう意味…」 京太郎「他人の貴方には関係ない事ですよ」 絹恵「それで須賀君がな…」 洋榎「ちょい待ち。絹、もしかして京太郎に惚れたん?」 絹恵「えっ?」 洋榎「さっきから京太郎の話しかしてないの気がついとるか?」 絹恵「そ、そんな事ないよ」 洋榎「…普通の恋愛ならお姉ちゃんとして妹に譲るけど京太郎だけは譲るつもりはない」 絹恵「だから、うちはそんなつもり…」 洋榎「ならウチが良いって言うまで京太郎の事を考えてみ」 絹恵「なんでそんな事を…」 洋榎「はやく!」 絹恵「わ、わかった…」 数分後 洋榎「もういい、それで体の中で一番熱い所はどこや?」 絹恵「……」 洋榎「沈黙か…それは肯定してるみたいなもんやで?」 絹恵「う、ウチは…」 洋榎「絹、大事な事や。怒るつもりも絹を嫌いになる事もせえへん。ただお姉ちゃんとして言わなあかん。遠慮するならウチは今日、京太郎に抱かれてくる」 絹恵「えっ?」 洋榎「ウチは本気や。オカンも知っとる」 絹恵「そ、そんなん駄目に決まってる!!」 洋榎「何が駄目なんや?」 絹恵「ウチだって須賀君に…っ!」カァァ 洋榎「ふふ…それが答えやろ。それじゃあ、ウチはもういくで」 絹恵「うぅ…お姉ちゃんの馬鹿!!」 夜、強制イベント 京太郎「明日で合宿が終わりで、俺は夕方には長野か…ハードだからもう寝るか。義姉さんから貰ったこのお香どうしようかな?」 京太郎「…甘い香りなんだな。アロマとかの知識はあるけど実際してみるとこんな感じなのか」 ピンポーン… 京太郎「誰かきたのか?はーい、ちょっと待ってください!」 バタバタ…ガチャ… 京太郎「塞か、どうかしたのか?」 塞「う、うん…ちょっとね。中に入って大丈夫かな?」 京太郎「ああ、別に構わないけど。義姉さんから貰った香を焚いてるから甘い香りがするけど気にするな」 塞「わかった」 スッ…ガチャ… 塞(えっ、何この匂い意識が……) 京太郎「何か飲むか?冷蔵庫の中身は高いから外の自動販売機で幾つか買ってきてるんだが…塞?」 塞「……」 京太郎「なんだその小瓶?」 塞「………ができる粉」 京太郎「えっ?」 スッ…サラサラ…ボッ… 京太郎「なんだ、塞もお香を持ってきてたのか」 塞「ウン…チョットトイレを借りるね、京太郎」 京太郎「ああ、別に構わないぞ」 ピンポーン… 京太郎「また誰か来たのか?はーい!」 ガチャ… 豊音「塞がこっちにきてないかな?」 エイスリン【塞の絵】 胡桃「ついでに京太郎と話そうかなって」 白望「ダルい」豊音におんぶされてる 京太郎「塞なら中に居るぞ…こんなに居るならちょっと下でお菓子でも見積もってくるわ」 豊音「着いてくよ?」 京太郎「いやいや、ここは男の俺に任せて中で待っててよ。鍵よし、財布よし…それじゃあ」 スタスタ… 豊音「行っちゃった…」 白望「中で待つ」 胡桃「そうだね…あれ、エイちゃんは?」 白望「先に部屋に入って行った」 胡桃「本当に最近、アグレッシブになったよね」 ガチャ…ウィーン オートロック ーーーーーーーーーー 京太郎「とりあえずスナック系統と飲み物、トランプもいるな。後は…」 良子「まさかあの薬を京太郎に渡すと思ってませんでした」 健夜「ご、ごめん。でも良子ちゃんも誘うつもりだったんだよ?」 良子「ダウト…全く油断も隙もないんですから」 健夜「うぅ…ごめんなさい」 良子「まあ、とりあえずは京太郎が焚いてるか焚いてないかで決めましょう」 健夜「良子ちゃん、もしかして…」 良子「そのつもりじゃないんですか?」 健夜「う、うん、そのつもりだよ!」 良子「なら京太郎の部屋に早く行かないと…」 ーーーーーーー 京太郎「あれって義姉さん達じゃないのか?…つまみも買っていかないといけないのか」 絹恵「お、お姉ちゃん、本当に行くん?」 洋榎「なら来んでいいで」 絹恵「う、うちはお姉ちゃんが心配で…」 洋榎「はいはい、はよいくで」 絹恵「お、お姉ちゃん!」 ーーーーーーー 京太郎「………ネタ用にポッキーと割り箸の追加か」 店員「まだかうんですか?」 京太郎「ええまあ…知り合いがきすぎてるんで」 店員「差し支えなければ何処の階に泊まってるから聞いていいですか?」 京太郎「ああ、最上階です。トシさん…先生のコネでそうなんですよ」 店員(あのスィートルームに一人で居るのかよ!) 京太郎「それじゃあ、俺は来れで」 店員(大半のスナック系統と女性受けのいいおつまみ、ドリンクを買って行った…乱交でもするのか?まさかな) 京太郎「樋口さんがとんだがまあ、仕方がないか」 ーーーーーー 京太郎「さて、予想が正しかったから9人居るんだよな…地獄絵図だな」 ガチャ… 京太郎「ただいまー」 智葉「逃げろ…須賀…」 バタ…ピクピク… 京太郎「えっ、智葉さん?」 健夜「あー、京君がやっと帰ってきたよー」 良子「遅いですよ、京太郎ー」 豊音「そうだよー、遅いよー」 塞「私達の秘部はもうぐちゅぐちゅなんだよ?」 エイスリン「英(早く、京太郎」 白望「ダルいけど…赤ちゃん欲しい」 胡桃「そうだよ、京太郎!早く!」 絹恵「うー、うー」猿轡をかまされている 洋榎「覚悟決めてや」 慧宇「ご、ご主人様…お、お情けをください」 はやり「これで独身アラサーから脱却だよ☆」 京太郎「待て、なんで皆裸なんだ!獲物を狙う眼で俺に近づかないでくれ!」 ドン…バタ…首筋に衝撃が走る 京太郎「えっ…?」 智葉「油断大敵だな、須賀…いや、京太郎。さっきまで逃げようと考えていたが気分が変わった。大丈夫だ、起きたら全てが終わってる」 京太郎「さ、智葉さん…も…かよ…」 コロコロ…小瓶が転がってきて 【臼沢家秘伝媚薬】 【エイスリン母特製子供ができる薬ver女の子用{成分、媚薬、興奮剤、特別製排卵誘発剤等】 【お姉さん特製ハッスルするお薬☆】 【ハオ家秘伝快楽薬】 京太郎(あっ…これ俺、腹上死するかも…しれ…な…い…) 健夜「大丈夫、あと十ヶ月したら」 良子「家族が30人くらいに」 豊音「なるだけだよー」 塞「京太郎は」 胡桃「何もしなくて」 エイスリン「ダイジョウブ」 洋榎「面倒は」 絹恵「私達がみるから」 智葉「安心して」 慧宇「寝ててくださいね」 はやり「ギュルビーン☆」 後日談 最強嫁集団の伝説。 1.12人で稼いだ麻雀の大会金額十数億。 2.世界大会はこの嫁達の産休やイベントで決まる。 3.本気を出すとカメラや窓ガラスが粉々になる。 4.年をとらない 5.二年に一度は子供を産んでいる。 6.なのに全員がファザコン 7.表にはでないが夫が最強らしい。 8.少し迷っただけで全てを解決できる。 9.百鬼夜行を率いている 10.睨めば全てを封印できる 11.常識人となのるも麻雀は非常識 12.絵を描けば国宝指定 13.牌のお姉さんから牌の先生にクラスチェンジして作家になる。 14.アラフォーと呼ばれるも結婚し勝ち組になる。 15.史上最強の中華嫁 16.全国のヤのつく人のトップ 17.日本を一人でワールドカップ優勝にみちびいた 18.ソロモンの悪魔を操る 19.応援に行けば阪神が勝つ 20.夫婦喧嘩で国が動く 21.結婚記念日は世界から戦争が消える ~~ 99.夫を気絶させて子供を授かる。 100.25才から見た目が変わらない。 末っ子「ねえ、お父さん」 京太郎「どうしたんだ?」 末っ子「これって本当なの?」 京太郎「本当だぞ」 末っ子「お母さん達って凄かったんだね」 京太郎「まあ、俺の嫁さん達だからな」 末っ子「お父さんはお母さん達に襲われたの?」 京太郎「ノーコメントだ」 末っ子「襲われたんだね」 京太郎「起きたのが二日後で絞りとられてたぞ」 末っ子「…大変だったね」 京太郎「まあな…でもまあ幸せだからいいだろ」 末っ子「そうだね。私もお兄ちゃんやお姉ちゃんがいっぱいいるから寂しくないし…でも…」 京太郎「おい待て、それ以上は言ったら」 末っ子「弟か妹が欲しいな」 京太郎「まずい!逃げないと!」 ガシ… 京太郎「……」冷や汗をかいている 嫁s「今晩、がんばらないとね」 京太郎「は、はい」 END
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/4363.html
良子「そう、ラジオの収録。今日も手伝ってね?」 京太郎「確定事項なんですか……」 良子「嫌?」 京太郎「そういう訳じゃないですけど」 良子「じゃあオッケーってことで」 ――――ラジオ局 良子「ハロー、今週も戒能良子の『のーうぇいらじお』の時間です」 良子「メインパーソナリティは私、戒能良子でお送りいたします」 京太郎「今回もアシスタントの、須賀京太郎です。よろしくお願いします」 良子「今日も頼むよ京太郎」 京太郎「はい、任せてください」 良子「じゃあお便りのコーナー行ってみよう。京太郎、頼む」 京太郎「了解です」 京太郎「それじゃあ読みますよ。ラジオネーム『2+8=10』さんからのお便りです」 『良子ちゃん、昨年はシルバーシューターとルーキーオブザイヤーおめでとう! このままプロのトップになること期待してるぞ☆彡 良ければ2代目牌のお姉さんになってくれると、もっと強くなれるよ☆ 私は良子ちゃんとお仕事出来る日を楽しみにしています!』 京太郎「とのことです。これラジオネームの意味あるんですかね……」 良子「さぁ、いいんじゃないかな」 良子「と、お便りにも答えないといけないな」 良子「まずはありがとうございます。このままトッププロ目指して頑張る所存です」 良子「それと牌のお姉さんですが……あの衣装はその、ちょっと恥ずかしいかも……」 良子「私も一緒にお仕事できるのを待っています」 京太郎「とのことです。付き人としてもお仕事一緒にできるの、楽しみですね」 京太郎「それでは次のお便り、ラジオネーム『うえのさんあいしてます』さんからの――」 ―――― ―― ― 京太郎「お疲れ様でした、良子さん」 良子「ああ、京太郎こそ。安心して任せられるな」 京太郎「はは、そんな事無いですよ」 良子「いやいや、本当だから」 京太郎「そ、そうですかね」 良子「そうとも」
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/136.html
【R18】京太郎「おもち少女から和了ると発情させる能力か…」 京太郎「合同合宿ですか?」 京太郎「ヤンデレ……?」【安価】まとめ 京太郎「鹿児島で巫女さん!」まとめ 京太郎「長野四校で」ハギヨシ「また合同合宿、ですか」まとめ 【安価】京太郎「俺が……アイドル?」咲「ふぇっ!?」【ほのぼの】まとめ 京太郎「Kちゃんぬいぐるみ?」 京太郎「大学生かぁ」小ネタまとめ 【安価】優希「出来たじぇ! 好感度変換ルーレット!」京太郎「は?」まとめ 京太郎「ときめきとメモリアルに満ちた高校生活?」小ネタまとめ 京太郎「プロの付き人ですか?」まとめ 京太郎「俺がギャルゲー主人公……ないな」小ネタまとめ 京太郎「奈良の親戚の家で一年か……」小ネタまとめ 京太郎「記憶喪失…?」小ネタまとめ 京太郎「救われぬ愛に救いの手を」まとめ 【安価で】京太郎「俺宛に手紙…?」【大阪:千里山】 由暉子「外に出すって言ったのに……」京太郎「ユキおこプンプン丸?」まとめ 京太郎「トキ姉起きろー」 怜「んー………」まとめ 理沙「京太郎!」プンスコ 京太郎「わかりました」まとめ 京太郎「今日は竜華さんの誕生日か......」まとめ 京太郎「和の胸囲98cm…!? 嘘だろっ!?」まとめ 咲「牌が行方不明?」まとめ 京太郎「Do-Dai」まとめ 久「大吉ちょうだい」まこ「自分のがあるじゃろ」まとめ 咲「やっぱり京咲がナンバーワン!」京太郎「?」まとめ 京太郎「俺がマネージャー?」爽「打倒はやりん!」まとめ 京太郎「和にマック奢ったらドハマリした」まとめ 京太郎「ステルスと」モモ「イーワンっす!」まとめ 【コンマ】京太郎「一度やったくらいで調子のんな」咲「京ちゃん最低、最低だよ!」まとめ 【咲-saki-】京太郎「未来デパート?」【安価】まとめ 京太郎「全国って可愛い女の子が多いよな」まとめ 【咲SS】京太郎「今日ははやりさんの誕生日か...」まとめ 京太郎「夏祭りだ」 咲「夏祭りだね」まとめ 京太郎「俺の日記」まとめ 京太郎「義姉さん達がどうしたんだ?」まとめ 淡「雲の切れ間に」京太郎「星が瞬く」まとめ 咲「やったね京ちゃん」京太郎「家族が増えるよ!」まとめ 二週目京太郎「義姉さん達がどうしたんだ?」小ネタまとめ 京太郎「何でもいいから、そろそろ行動起こさないと……」まとめ 健夜「せめて思い出に須賀る」まとめ 京太郎「清々荘にて」まとめ 京太郎「俺たちの絆パワーでお前を倒す!」まとめ 菫「不本意だが王様ゲームの練習をするしかないようだ…」まとめ 咲「マホが…なんだって?」まとめ 優希「京太郎をとったな、のどちゃん!!」和「彼は私を選んだんです」久「体だけはね」まとめ 咲「京ちゃんの妹になりたかったな」まとめ 京太郎「みやながけ」咲「京咲!」まとめ 咲「山!」 京太郎「山?」まとめ 京太郎「女の子が積極的になりすぎた世界」まとめ 専用まとめwiki 京太郎「清澄高校麻雀部員共」 【咲-saki-】憧「阿知賀が共学化!?」京太郎「笹食ってる場合じゃねえ!」 京太郎「岩手に引っ越すことになった」 京太郎「修羅場ラヴァーズ」 京太郎「俺が三年生?」 【安価】京太郎「プロになったはいいけれど……」 長編 照→京←咲 京×和 京太郎「紅生姜のない牛丼屋」 照「咲が!私から京ちゃんをとったからいけないんだーーーっ!!」 タコス「京太郎!だーい好きだじょ!」 すこやん 京×咏 - 照「京ちゃん、カッコよくなったね」京太郎「えっ!?」 照「京ちゃん、カッコよくなったね」京太郎「えっ!?」 オープニング&通常ルート 真ルート 前編 真ルート 中編 真ルート 後編 番外編『今更かよ!』 番外編『放課後』 番外編『かえりみち』 番外編『好きだよ』1/2 番外編『好きだよ』2/2 番外編の番外編『腐部屋のてるてるとここの照が遭遇したらどうなるのか見てみたい』 - ゆみ「私は君が欲しい!」京太郎「!?」 ゆみ「私は君が欲しい!」京太郎「!?」 第一話 第二話 第三話 第四話 後日談 - 京太郎「悪女」 京太郎「悪女」 第一話 第二話 第三話 Another view 嘘次回予告 小ネタ① 小ネタ② - 京太郎「恩知らずでごめんな」 京太郎「恩知らずでごめんな」 第一話 第二話 第三話 第四話 第五話 第六話 最終話 - 怜外伝 怜外伝 第一部 第二部 第三部 最終部 外伝・~モブ田の受難~ 外伝・~天衣無縫の仮面~ - うさぎちゃんとアリスくん うさぎちゃんとアリスくん うさぎちゃんとアリスくん 第一部その1 うさぎちゃんとアリスくん 第一部その2 うさぎちゃんとアリスくん 第一部その3 うさぎちゃんとアリスくん 第二部その1 うさぎちゃんとアリスくん 第二部その2 うさぎちゃんとアリスくん 第二部その3 うさぎちゃんとアリスくん 第二部その4 うさぎちゃんとアリスくん 第二部その5 うさぎちゃんとアリスくん おまけ1 うさぎちゃんとアリスくん おまけ2 うさぎちゃんとアリスくん 第三部その1 うさぎちゃんとアリスくん 第三部その2 うさぎちゃんとアリスくん 第三部その3 うさぎちゃんとアリスくん 第三部その4 うさぎちゃんとアリスくん 第三部その5 - 竜華と怜とイチャイチャするだけの話 竜華と怜とイチャイチャするだけの話 竜華と怜とイチャイチャするだけの話 竜華と怜とイチャイチャするだけの話 2 竜華と怜とイチャイチャするだけの話 3 竜華と怜とイチャイチャするだけの話 4 竜華と怜とイチャイチャするだけの話 5 竜華と怜とイチャイチャするだけの話 6 竜華と怜とイチャイチャするだけの話 7 竜華と怜とイチャイチャするだけの話 8 竜華と怜とイチャイチャするだけの話 9 竜華と怜とイチャイチャするだけの話 10 - 京太郎が黒髪にしてみたら 京太郎が黒髪にしてみたら 京太郎が黒髪にしてみたら・清澄編 京太郎が黒髪にしてみたら・龍門渕編 京太郎が黒髪にしてみたら・阿知賀編 京太郎が黒髪にしてみたら・鶴賀編 京太郎が黒髪にしてみたら・千里山編 京太郎が黒髪にしてみたら・白糸台編 京太郎が黒髪にしてみたら・宮守編 京太郎が黒髪にしてみたら・姫松編 京太郎が黒髪にしてみたら・風越&清澄編 編 - 京太郎「俺が奴隷扱いされてるって言う噂が流れてる?」 京太郎「俺が奴隷扱いされてるっていう噂が流れてる?」 プロローグ 第一話 第二話 第三話 第四話 第五話 エピローグ おまけ - 衣「龍門渕へようこそ」京太郎「おじゃましまーす」 衣「龍門渕へようこそ」京太郎「おじゃましまーす」 第一話 第二話 第三話 第四話 第五話 第六話 第七話 最終話 おまけ集 小ネタ集 - 男京太郎 おもち巡りの旅 男京太郎 おもち巡りの旅 男京太郎 おもち巡りの旅~序章~ 男京太郎 おもち巡りの旅~序章その2 男京太郎 おもち巡りの旅~第一部 男京太郎 おもち巡りの旅~第一部その2 男京太郎 おもち巡りの旅~第一部その3 男京太郎 おもち巡りの旅~第一部その4 男京太郎 おもち巡りの旅~第一部その5 男京太郎 おもち巡りの旅~第一部その6 男京太郎 おもち巡りの旅~第一部その7 - 神代の守人 神代の守人 京太郎「神代の守人」 小蒔「神代の戻人」 滝見春「神代の浄人」 戒能良子「神代の病人」 薄墨初美「神代の狩人」 宮永咲「神代の想人」 石戸霞「神代の良人」 - タコスと綾なす日々 タコスと綾なす日々 京太郎「クリスマスなのに何の予定もない」 京太郎「年末の予定は埋まってる」 京太郎「タコス娘との三が日の過ごし方」 京太郎「今までとは違うバースデー」 優希「私と京太郎のバレンタイン」 京太郎「倍返しのホワイトデー」 優希「黄金週間に交わした約束」 優希「これから先も二人で一緒に」 - 和「…浮気者」 和「…浮気者」 第1章 第2章 第3章 第4章 第5章 第6章 三つ巴分岐エンド 第7章 第8章 第9章 第10章 第11章 咲視点 - 京太郎裁判 京太郎裁判 第一回 開廷 第二回 開廷 第1回原村和ムッツリ裁判 第三回 開廷 第四回 開廷≪前篇≫ 第四回 開廷≪後篇≫ 第五回 開廷 第2回原村和ムッツリ裁判 - 助っ人京ちゃん 助っ人京ちゃん 助っ人京ちゃん season1 助っ人京ちゃん season2 助っ人京ちゃん season3 助っ人京ちゃん season4 助っ人京ちゃん season5 助っ人京ちゃん season6 - 京太郎、部室で熟睡 京太郎、部室で熟睡 京太郎、部室で熟睡 清澄Ver 京太郎、部室で熟睡 白糸台Ver 京太郎、部室で熟睡 阿知賀Ver 京太郎、部室で熟睡 新道寺Ver 京太郎、部室で熟睡 永水Ver 京太郎、部室で熟睡 千里山Ver 京太郎、部室で熟睡 姫松Ver 京太郎、部室で熟睡 宮守Ver 京太郎、部室で熟睡 有珠山Ver 京太郎、部室で熟睡 臨海Ver 京太郎熟睡 マホ編 京太郎熟睡 プロ編 京太郎、部室で熟睡2週目 清澄・阿知賀編 京太郎、部室で熟睡2週目 白糸台編 - ○年生集合させてみた ○年生集合させてみた 1年生集合させてみた その1 1年生集合させてみた その2 1年生集合させてみた その3 1年生集合させてみた その4 1年生集合させてみた その5 1年生集合させてみた その6 1年生集合させてみた その7 1年生集合させてみた その8 1年生集合させてみた その9 1年生集合させてみた その10 2年生集合させてみた その1 2年生集合させてみた その2 2年生集合させてみた その3 2年生集合させてみた@ -玄side- 2年生集合させてみた@ -灼side- 2年生集合させてみた@ -衣side- 3年生集合させてみた その1 3年生集合させてみた その2 3年生集合させてみた その3 3年生集合させてみた その4 - 寮長さんは金髪学生 寮長さんは金髪学生 寮長さんは金髪学生 清澄編 寮長さんは金髪学生 鶴賀編 寮長さんは金髪学生 龍門渕 寮長さんは金髪学生 永水 寮長さんは金髪学生 白糸台編 - ぷちさき! ぷちさき! ぷちさき!~タコス~ ぷちさき!~どらろー~ ぷちさき!~のどっち~ ぷちさき!~まふらー~ ぷちさき!~おっど~ ぷちさき!~はぎー~ ぷちさき!~おさげ~ ぷちさき!~わかめ~ ぷちさき!~ぽんこつ~ ぷちさき!~しずー~ ぷちさき!~清澄~ - 照→京←淡 照→京←淡 その1 その2 その3 その4 その5 その6 その7 - 久「ロッカーの中で」京太郎「襲わないから」 久「ロッカーの中で」京太郎「襲わないから」 清澄高校編 宮守女子高校編 龍門渕高校編(前篇/後篇) 小ネタ 白糸台 - 京太郎「あれ俺がいる……?」 京太郎「あれ俺がいる……?」 前編 中編 後編 エピローグまとめ - 京太郎「あれ俺要らなくね……?」 京太郎「あれ俺要らなくね……?」 前編 中編 後編 小ネタ - 小蒔(あ、またはっちゃんにキングボンビーが……)初美「……」イラッ 小蒔(あ、またはっちゃんにキングボンビーが……)初美「……」イラッ 前編 後編 エピローグ - 京太郎「俺の居場所か」 宮守VS清澄 編 京太郎「俺の居場所か」 宮守VS清澄 編 本編 短編集 - 京太郎「俺のサクセスストーリー」 京太郎「俺のサクセスストーリー」 前編 後編 小ネタ - youtuber京ちゃん youtuber京ちゃん その1 その2 その3 その4 その5 その6 その7 その8 その9 その10 その11 その12 その13 その14 - 割烹ー須賀 割烹ー須賀 その1 その2 その3 その4 その5 その6 テルー編 テルー編After テルー編 日本酒の日 テルー編 新年 - シミュレーションシステム シミュレーションシステム その1 その2 その3 その4 その5 その6 その7 その8 おまけ - 京太郎インタビュー 京太郎インタビュー その1 その2 その3 その3の続き その4 その5 その5の続き その5.5 その6 その6の続き その7 その8 その8の続き その9 その9の続き その10 最終回 - VRアプリ『京ちゃんと一緒』β版 VRアプリ『京ちゃんと一緒』β版 宮永咲の場合 片岡優希の場合 染谷まこの場合 原村和の場合 番外編(大星淡の場合) - kyoチャンネル kyoチャンネル その1 その2 その3 その4 その5 その6 その7 その8 その9 その10 - 連作短編的なの 連作短編的なの 桃姉帯照と出会う話 モモの話 姉帯メール(やや重い) てるてる会議 咲桃姉帯で重い話 ちょー八尺様だよー 特にオチはない宮守での話 玄ちゃんの笑顔を曇らせていきたい 阿知賀の話(穏乃編) 憧ちゃん援交ネタin京太郎
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/7164.html
h82-01 京まこ h82-02 京照 h82-03 京淡憧 h82-04 京咲 h82-05 京久 h82-06 京淡ネリー h82-07 京・龍門渕 h82-08 京一穏ネリー h82-09 京咲 h82-10 京はやり良子咲和 h82-11 京美穂子 h82-12 複数 h82-13 京咲和優 h82-14 京・臨海 h82-15 京桃 h82-16 京・清澄永水 h82-17 複数 h82-18 京・臨海 h82-19 京久 h82-20 京淡 h82-21 複数 h82-22 京・清澄 h82-23 京照 h82-24 複数 h82-25 京竜怜 h82-26 京・清澄 h82-27 京淡 h82-28 京咲和優 h82-29 京和憧玄穏 h82-30 京久 h82-31 京久 h82-32 京白 h82-33 京・清澄 h82-34 京優ダヴァン h82-35 京・阿知賀 h82-36 京・白糸台 h82-37 京・清澄 h82-38 京桃 h82-39 京照 h82-40 京宥 h82-41 京久咲和 h82-42 京久 h82-43 京・白糸台 h82-44 京和 h82-45 京玄 h82-46 京淡照 h82-47 京・清澄 h82-48 京和 h82-49 京穏 h82-50 京穏 h82-51 京穏 h82-52 京穏 h82-53 京爽 h82-54 京爽 h82-55 京咲照 h82-56 京良 h82-57 京白 h82-58 京智 h82-59 京・臨海 h82-60 京久 h82-61 京・清澄 h82-62 複数 h82-63 不明 h82-64 京咲照 h82-65 複数 h82-66 京良はやり h82-67 京小 h82-68 不明
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/10059.html
前話 次話 京太郎インタビューその5.5 久「…………」ゴロゴロ 和「どうしたんですか、部長は」 まこ「ああ。例のインタビューがあってから京太郎に良くしようと努めてるのに、ネットの心象が一向に良くならん事に拗ねて不貞寝しとるんじゃ」 和「評判を聞いて落ち込むくらいなら見なければいいのでは……」 まこ「分かっとっても気になったら見てしまうもんじゃろう。和もまた新たな称号を授けられて、ネット上で反論しとったの知っとるぞ?」 和「そ、それは仕方無いじゃないですか! 「生まれながらのムッツリクイーン」ですよ!? 生まれながらにムッツリな人間なんていませんし、そもそも私はムッツリじゃありません!!」 まこ「久も同じように仕方無いんじゃろ。まぁ、京太郎にはちゃんと好意的に受け止められてるようなのは救いじゃが」 咲「私はポンコツ度も魔王度も格上げされた評判なんですが」 まこ「それにしても、久が考えた咲とチャンプの関係についてのコメントはあれで良かったんじゃろうか」 和「……まぁ、咲さんのお姉さんがどう思ったかは分かりませんが、いずれ分かることを無理に隠すよりはいいというのには私達も納得しましたし、どう転ぶかはお二人次第ですね」 咲「優希ちゃぁああん! 二人が私のこと無視するよぅ!!」 優希「おーよしよし。京太郎が作ったお菓子でも食べて元気出すじぇ」 咲「京ちゃんってば、私達が目を離した隙に他所の女の子と仲良くなってきますね……」モグモグ 優希「見知らぬ土地にひたすらマーキングする犬のようだじぇ……」 和「穏乃とはあれからも……ドラゴ○ボール? の話題で盛り上がっていて、玄さんも恥ずかしい所を見せたにも関わらず、連絡は取り合っているようですし、憧や他の方とも間接的に連絡先交換しているようですし……」 まこ「風越の福路さんも何かと理由をつけては久だけでなく京太郎にも会いに来とるようじゃし、うちの雀荘でも加治木さんと一緒に東横さんが尋ねてきて京太郎と話しとったし、龍門渕さんも京太郎に無理させてないか確認しにくるしの……」 咲「……もう京ちゃんには、インタビューお断りしてもらった方がいいんじゃないでしょうか?」 優希「だじぇ。うちの評判が良くなる訳でもなし。得がないじぇ」 久「……それもどうかしら?」 まこ「お、復活した」 咲「というと?」 久「須賀君のインタビュー。今では雑誌でも動画でも一定の評価を得て、次を楽しみにしている視聴者は結構な数になってるわ。そんな中、突然インタビューを断るようになれば、どうなるかしら?」 和「……まぁ、次回を楽しみにしてた視聴者は良い気はしませんね」 まこ「マンガで言うなら、予告も無しに打ち切りを食らったようなもんじゃからの」 久「どころか、須賀君にインタビューを断らせた私達にあらぬ嫌疑をかけられて、それをフォローすることも出来ない。なんて事にだってなりかねないわ」 優希「ケンギ……燕返しとか無刀取りとかそういうやつか」 咲「優希ちゃん、それは剣技だよ」 久「それに、得が全く無い訳でもない」 和「? 得、ですか」 久「須賀君に自由行動させてる間、私達も自由行動だったり、大会に向けての対策だったり、今回みたいな会議してたりするでしょう?」 優希「それはそうだじぇ」 久「自由行動なんだから須賀君を監視下に置くわけにもいかないし、尾行なんて以ての外」 まこ「……ああ、そういうことか」 咲「な、何かわかったんですか?」 久「まこもお察しの通り、この動画を通せば須賀君が自由行動中に他校と何があったか、合法的に知れるじゃない。本人がネットの場で話してるんだから」 まこ「言えん部分は言えんじゃろうが、結構赤裸々に話しとるしのぅ。知らんままにしとくには手を広げ過ぎじゃし」 和「……確かに、逐一聞き出してうんざりされるよりは良いかと思いますが」 咲「い、いいんでしょうか? そんな事の為に……」 久「ま、下がったうちの評判を覆す為もあるけど、区切りが良い時にはちゃんとインタビューも終わらせてもらうわよ。私達が全国の頂点に立ったときに、……ね」 優希「部長……」 まこ「そもそもうちの評判が下がったのは9割方お主の行いに責任があるんじゃが」 久「さ! そうと決まったら初戦に向けて対策を練りましょうか!」パンパン カン 前話 次話
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/3454.html
http //hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1388097269/ 京太郎(うぅー、さっぶ。こんな寒い日に部活やっても風邪引くだけだっつーの) ガチャッ 京太郎「こんちわ――ってあれ」 まこ「すぅすぅ」 京太郎「……」 まこ「すぅすぅ」 京太郎「……染谷先輩?」 まこ「すぅすぅ」 京太郎「寝てんのか」 京太郎(なんだよ。腕組んで目ぇつぶってるから怒ってるように見えたじゃねーか) 京太郎(寝るならベッドで眠ればいいのに……椅子で寝るとか器用な人だな) ヒューッ! 京太郎「うおっ!さむっ!」 京太郎(まったく、勘弁してくれよ。ただでさえボロっちくて室温一五℃の世界なのに……) まこ「すやすや」 京太郎「……」 京太郎(染谷先輩、寒くねえのかな。……こんだけ寒いと寝ながら風邪引いちまうかもしれねーよな) 京太郎「毛布でもかぶせておくか」 ガサゴソ 京太郎「あったあった」 まこ「へ、へっくしょい!」 京太郎「!!」 まこ「うーん……Zzz」 京太郎「な、なんだよ。ビビらせんなよ……。突然くしゃみするから驚いちまったじゃねーか」 京太郎(でもそーだよな、くしゃみするほど寒いってう染谷先輩の意思表示かもしれねーな。寝てるけど) 京太郎(そもそも冬に生足さらけ出す女子って、一体なんなんだろうな。寒くねーのかな) 京太郎(まあ、俺視点から言わせてもらえば、冬にも女子高生の生足を眺めれるのは感謝すべきことなんだろうけど) 京太郎「……」 京太郎「そう考えると、女子ってすげーな」 京太郎「おっと、そんなこと考えてる場合じゃなかったぜ」 京太郎「染谷せんぱーい、毛布かけるんで大人しくしててくださいねー」 まこ「Zzz」 京太郎「……よし。これで完了、っと」 京太郎「ん?」 京太郎「そういえばなんかおかしいなって思ってたら、染谷先輩、メガネ外してたんだな」 京太郎「そうだよな。寝ながらメガネかけるやつなんていねーよな」 まこ「Zzz」 京太郎「……」 京太郎(染谷先輩のメガネの度数ってどんくらいなんだろ) 京太郎(毛布をかけたお礼ってことで、ちょっと借りていいかな) 京太郎「染谷せんぱーい」 まこ「Zzz」 京太郎「すんません、少しばかりこれお借りしますねー」 まこ「ぐぅぐう」 京太郎「……沈黙は了解と受け取っておきます。大丈夫、壊さないんで安心してください。一、二分借りるだけですから、っと」スチャッ クラッ 京太郎「うおぉおっ!?」 京太郎(うっわ、結構キチーぞこれ。視界がぼけぼけじゃねーか) 京太郎「えっと、鏡はどこだ、鏡は」 ┣゛┣゛┣゛┣゛┣゛┣゛┣゛┣゛┣゛…… 京太郎「ん?」 バーンッ! 優希「どおぉおおおおおおおおおおおん!優希ちゃんの登場だじぇーい!] 優希「みなのもの、私にタコスをよこすのだ!ありったけのタコスをーっ!」 京太郎「しーーーーーーーーっ!!」 優希「へ?」 京太郎(あれを見ろ、あれを) 優希「あれって……染谷先輩?」 京太郎(うんうん) 優希「あっ」 まこ「Zzz」 京太郎(わかったか?染谷先輩はお疲れで今熟睡中なんだよ、大人しくしてあげなさい!) 優希「……」ジトーッ 京太郎(どうした?俺の顔になんかついてるか?) 優希「……メガネ男子?」 京太郎「……ああ、そういうことね」 優希「犬、お前って視力悪かったのか?それとも合宿の時に咲ちゃんからもらった目潰し攻撃が今頃お前の視力を奪ったのか?」 京太郎「両方ちげーよ、ってなんだよその超遅効性の恐ろしい攻撃は。そんなのくらった覚えねーぞ」 優希「ふっふっふ、ならばもう一度くらってみるかい、ぼーず!」 京太郎「断る!」 優希「そう言うと思ったじぇ。安心しろ、犬!今のは100%ウソで塗り固められたメキシカンジョークだじぇ」 優希「実際はあと100年以内にお前の命を確実に奪う――」 京太郎「はいはい。お前の超がつくほどおもしろくもない戯言にはもう付き合いきれんわ!」 優希「な、なにぃっ!?」 京太郎「それよりどうだ、きまってるだろ、俺の顔。インテリに見えるんじゃないか?」 優希「……え、えっと///」サッ 京太郎(おっ、照れてんのか?目ぇそむけちゃって。少しはカワイイとこあんじゃん、タコスも) 優希「インテリってなんだじぇ?」 京太郎(……そっちか)ズルッ 京太郎「お前に聞いた俺がバカだったわ。すまん、今のは忘れてくれ」 優希「な、なんだとっ!?犬、お前は今私を愚弄したのか!?」 京太郎「愚弄って言葉は知ってんのになぜインテリを知らないのか、俺には甚だ疑問だよ」 優希「黙れ黙れ黙れーっ!あーもう、むかついたじぇ!お前のそのひねくれた性格、矯正してやるじぇ!」 京太郎「やるかぁ~?このちんちくりんめ」 優希「くらえっ、ドンタコスタックル!」 ドンッ! 京太郎「ぐふっ!」 カチャンカラカラカラ←メガネの落ちる音 京太郎「あっ」 優希「死ね死ね死ね死ねーーいっ!犬なんかゴートゥーザヘルだじぇ!」 京太郎「おいバカ、やめろっ!メガネ落としたんだ!暴れんな、アホタコス!」 優希「うるさいうるさいうるさーーーーいっ!それに私はアホじゃなーーいっ!!ちょっと点数計算が苦手なだけだじぇ!」 京太郎「ウソつけっ!お前期末テストで赤点ばっかりだったろーが!誰がお前の追試の面倒を見たとおもってやがる!」 ガチャッ 咲「おはよーございます――ってうわぁ!京ちゃんと優希ちゃん!?」 グチャリッ! 京太郎「!?」 咲「えっ」 京太郎「あっ……あぁああああああああああああああああああ!!」 優希「ん?」 まこ「うぅーん……なんじゃぁ、騒がしいのう……」 京太郎「!!」 京太郎(染谷先輩がこのタイミングで起きただとっ!?なんという悪運!) 咲「うわわっ、誰かのメガネ踏んじゃったよ!ど、どうしようー、京ちゃん、優希ちゃん!」 まこ「んっと……あん?メガネはどこにいったんじゃ、ワシのメガネは……」 まこ「んー……?」←目を細めるまこ 京太郎「」 優希「あっ、染谷先輩。おはようだじぇ」 咲「あわわわわわ」 まこ「……それ、誰のメガネじゃ」 京太郎「……」 優希「そういえば犬、これ誰のメガネなんだじぇ。お前のか?」 京太郎「」フルフル まこ「なあ、それ、ワシのメガネじゃろ。……咲か?咲が踏み潰したんか?」 咲「す、すみません!私、今やってきたとこなんですけど、部室に入ろうとしたらメガネが目の前に落ちてて……!!」 まこ「ほう……」 まこ「今やってきたってことは、メガネを持ち去った人物は咲じゃないようじゃな」 優希「えっ、これ染谷先輩のメガネだったのか?」 まこ「そうじゃけぇ……。なるほど、今ので犯人は優希でもなさそうじゃのう」 京太郎「」 まこ「……お前か、京太郎」 京太郎「」 まこ「なあ、黙っとるとわからんじゃろ。……はいかいいえで選べ。お前がやったのか?」 京太郎「……はい」 まこ「……」 ノシノシノシノシ まこ「……」 京太郎(ヒ、ヒイッ!染谷先輩、ぜってーキレてる!俯いてて顔よくみえねーけど、オーラでわかるぞ……!) まこ「……」 京太郎「す、スンマセンっしたああああああああ!!俺が悪いんです、弁償するんでどうか許してくださいっ!!」 まこ「…………」 京太郎(とりあえず目をつぶって、歯を食いしばるんだ、俺っ!) 京太郎(そして10発のグーパンチは覚悟しろ!) 京太郎(それくらいで染谷先輩の怒りが静まると思えば安いはず!) 京太郎(さあ、こいっ!) カチャリッ……カチャリッ…… 京太郎(……!!) カチャリッ……カチャリッ…… 京太郎(……ん?) 京太郎(なぜ殴ってこないんだ。いつもの染谷先輩なら今のわずかな時間で、10発は軽く打ってくるだろうに……) ヒッック……ヒック…… 京太郎「えっ」 目を開くと、咲の足下で染谷先輩がコナゴナになったレンズと、フレームを拾い集めていた 俺は、なにがおこったかわわからないような顔をして、ただ呆然と彼女を見下ろしていた そして、彼女はそれらを全部拾い集めると、俺の方へ向き直って涙声で、 「最っ低じゃ……」と言い残し、部室から去っていった。 その言葉はグーで何発も殴られるよりも、重く、冷たく、俺の心をえぐっていった。 甘かった。 殴られてすんで終わりだと思った自分が恥ずかしくて、自己嫌悪におちいった。 最っ低、か。まったくだ。女の子を泣かしてただ立ち尽くす俺は本当にクズで最低野郎かもしれない。 優希「きょ、京太郎……その、ゴメンだじぇ……私がお前にタックルしたばっかりに……」 京太郎「……っ!」 なんでお前が謝るんだよ。俺が染谷先輩のメガネを持ちだしたのが原因なのに……。 こういう時だけ、しんみりするのはやめてくれよ。俺が余計に惨めになるじゃねーか。 咲「ご、ごめんね……私がおっちょこちょいで染谷先輩のメガネをふまなければ……うっ、うぅうう」 京太郎「ち、違う!俺が全部悪いんだ!咲、お前は悪くない!」 そして、言葉にしてから気づいた。 俺はもう一人の女の子を傷つけてしまったことに。 咲は、きっと自分のせいで染谷先輩を泣かせてしまったと考えてる。 自分一人で罪を背負おうとしているんだ。だから彼女は涙を流してるんだ。 咲「ううん、私が、悪いのっ……! 私が、染谷先輩、をっ……!」 優希「咲ちゃん……」 京太郎「……」 さっきまで吹いていた木枯らしはまったく顔を見せなくなり、 部室には咲の嗚咽だけが響きわたっていた。 それから何分経っただろう。 咲が泣き止むのを待ってると、思わぬ客が来訪した。 久「ハローエブリワン!いやー、久しぶりねー、みんな!」 京太郎「部長……」 久「やーねー、須賀くん。あたしはもう麻雀部引退したから元部長よ。それか竹井先輩!」 咲「うっうう……」 優希「……」 久「……って、あれ?もしかして今、お取り組み中?」 久「あたし、おじゃまかしら……?ゴメンなさいね、また別の日に改めて訪ねるわ、あははは……」 京太郎「部長!」 久「だから、あたしは元部長、もしくは竹井先輩――じゃなくて、なに?須賀くん」 京太郎「俺っ……俺っ!」 俺は弱い人間だ。 久しぶりに部長の姿を見てすぐに頼ってしまった。 目の前に泣いてる一人の少女を慰めることもできずに。 咲から逃げるようにして部長にすがってしまった。 俺が事の顛末を話すと、部長は「あらら……」と呟き、一度大きくため息をついた。 そしてわざとらしく咳払いをして間をとると、俺の知らなかった事実を部長は話してくれた。 久「まこのメガネはね、おじいちゃんから譲り受けたものなのよ」 俺は弱い人間だ。 その後、部長から事の顛末を聞いた俺は自分のしでかした罪科を前にして怖気づいき 自宅に引きこもりニートになった。 清澄の麻雀部は空中分解の憂き目にあい、彼女たちの輝ける高校生活は露と消えた あぁ……今日はこんなにも、月が綺麗だ カン
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/6468.html
7月23日 107日目・朝- 京太郎「んぅ……」 健夜「ん~」zzz 京太郎「……なんでジャージなんだろ?」 京太郎(起こすか) 京太郎「健夜さん、朝ですけど良いんですか?」 健夜「んぅぇ……あれ、京太郎君、はっ!?」ガバッ 京太郎「おはようございます、朝だけど大丈夫ですか?」 健夜「うん!大丈夫!」 京太郎「そうですか……涎、垂れてますよ?」 健夜「ふぇっ!?」バッ 京太郎「ははっ、顔洗ったら朝ご飯行きましょうか」 健夜「う、うん!」 京太郎「ふぅ、おいしかったですね!」グッ 健夜「そうだね」ニコッ 健夜「今日はどうするの?」 京太郎「ん~」 京太郎(咏さんと約束してるんだよな、誘ってみるか?) 京太郎「今日でホテルから出ますよ、ちょっと用があるので」 健夜「え、そうなんだ、残念だなぁ」 京太郎「また会えるじゃないですか」 健夜「まぁそうなんだけどねぇ」 京太郎「ありがとうございました」ニコッ 健夜「うん!」ニコッ 昼前- 京太郎「さて、出てきたけどどこで待ち合わせだっけ?」 京太郎「ワスバーガーで合流だったよなぁ」ウン 京太郎(駅前だからわかりやすいだろ、行くかな!) ワスバーガー店内- 京太郎(ん、もうついてるって聞いたけど……) 咏「ん、京ちゃん!」スッ 京太郎「おぉ、いたいた」スッ 咏「久しぶり」 京太郎「ん、お待たせしました」 咏「大丈夫だよ、ナゲット食べな」 京太郎「いただきます」サクッ 咏「それにしても本当に久しぶりだねぃ、知らんけど」 京太郎「そうですね、今日はどうします?」 咏「ん、適当に出かけよっか」 京太郎「ですねぇ」 京太郎「さて、どうしましょうか」 咏「どこ行く?」チャラチャラ 京太郎「車のキーですか?」 咏「うん、取ったんだぜぇ」ニコニコッ 京太郎(だ、大丈夫かな?) 咏「ん、なんか疑ってる?」 京太郎「まさかぁ」 京太郎「おぉ、思ったより広い」 咏「最近の車は良いよねぇ、買ったばっかだから汚さないよーにな、知らんけど」 京太郎「咏さんの車でしょ」 咏「まぁ、どこ行く?」 京太郎「池袋とかどうですかねー」 咏「そだね、色々あるし……じゃあ出発!」 京太郎(そんなに背が低いわけでもないから大丈夫なのか……不安だったけど)ホッ 咏(よし、頑張って練習した甲斐があった!) 池袋- 京太郎「さて、どうしますかー」 咏「決めてないの?」 京太郎「まぁ……色々ありますからねー」 咏「適当に決めようか」 京太郎「ゲーセンとか行きますか、ありますし」 咏「ん、久しぶりだなぁ」 京太郎「色々ありますよ」 咏「うん、ストⅡやりてぇなストⅡ!」 京太郎(もうないっす) 咏「あ、最後にすこやんと来た時にやったエゥーゴVSティターンズとかも!」 京太郎(もうないっすよ) 咏「ね、ねぇ」 京太郎「でしょうねぇ」 咏「わっかんねー、すべてがわかんねー」 京太郎「えぇ~」 咏「とりあえず適当にやらねー?」 京太郎「そうですね、とりあえずエグバでも」 咏「いや、わかんねー」 京太郎「まぁまぁ」 咏「お、ギャン出るじゃん、やるやる」 京太郎「じゃあ、やりましょうか!」 京太郎(楽しんでくれてるみたいで良かった)ホッ 咏「ふぅ、もうそろそろ晩御飯行こっか」 京太郎「そうですね、とりあえず最後になにかしますか」 咏「どうすんの?」 京太郎「ん、うぅ~ん……」 京太郎「やっぱ最後はプリクラですかね?」 咏「ぷ、プリクラ!?すこやんとも理沙ちゃんとも行かなかったあの伝説の!?」 京太郎「どういうことですか、プリクラぐらいで」 咏「ぐ、ぐらい!?わっかんねー、京ちゃんのすべてがわかんねー」 京太郎「ほら、写真とるだけですから、やけに色飛びますけど」 咏「それはちょっと気になるかも」 京太郎「普通のに行きましょうか、美白なんてなくても咏さんはそのままが一番ですし」ニコッ 咏「お、ぉぅ」カァッ 京太郎「さて、撮りますか」ピッピッ 咏「なんかこう、車の中もだったけど京ちゃんと密室ってなんか興奮する」 京太郎「なんてこと言うんですか!?」 咏「ほら、もっと腰落として!」 京太郎「はいはい、んっ!?」 咏「ん~」ニコニコッ 京太郎「ぷはっ、なにをっ!?」 咏「え、こうするんじゃあないの?」 京太郎「知識片寄すぎでしょ!」ウガー 咏「ん、撮ろっか」グッ 京太郎「はい」ニコッ 3…2…1… 京太郎「んっ」 咏「ッ!?」 カシャッ 京太郎「ふぅ(やりきった表情)」 咏「ッ、ふ、不意打ちはずるいんじゃねぇかな?」カァッ 京太郎「しといてなんですか」 咏「いや、心の準備ってもんが」フィッ 京太郎「はいはい、出ましたよー」 咏「えへへ、こんだけあれば配れるね!」 京太郎「絶 対 や め て く だ さ い !!」 咏「う、うん!」 京太郎「さて、晩御飯どうしますかー」 咏「酒飲みたいなー」 京太郎「車じゃないですか」 咏「いざとなったら車で寝れば良いって……ギシギシなるけど……ッ」カァッ 京太郎「恥ずかしがんなら言うなください」 咏「ど、どうする!」 京太郎「帰って食べますか、なにかしら作りますよ」 咏「できれば毎日作ってほしいけどね」 京太郎「毎日ですかー」 京太郎「頑張りますよ、最大限……朝御飯も昼御飯も夜御飯も作れるように」 咏「へ?」 京太郎「だから……頑張りますって」 咏「毎日、作ってくれるの?」 京太郎「できる限りは頑張りますって」ハハッ 咏「あたし、嫉妬深いよ?」 京太郎「なんか、わかります」 咏「浮気なんかしたら心中しちゃうよ?」 京太郎「しません」 咏「七歳も離れてるよ?」 京太郎「関係ないでしょう」 咏「……胸、ないよ?」 京太郎「それこそ関係ないでしょ!?」 咏「へへっ……えへへっ、わっかんねー、なんで京ちゃんがあたしを選ぶのかわかんねー」ニヘラッ 京太郎「にやけすぎです」 咏「わ、わかってるっつーの……っ」ポロポロ 京太郎「つ、次は泣きますか!?」 咏「ご、ごめん、ちょっと待ってっ」 京太郎「……はい」ギュッ 咏「んっ、大好きだよっ」ニコッ 京太郎「俺もですよ」ニッ 数年後- 居酒屋- 健夜「で、今日も?」 えり「はい、だから二人一緒に呼ぶのはやめてくださいって言ったんです」 恒子「でも仕方ないよねー、二人の解説が楽しいって需要はあるんだし」 えり「あんな惚気られても麻雀の実況に集中できません」 健夜「うん、禿同」 はやり「はやっ、気付いてたら手元の箸が割れてる!」 良子「の、ノーウェイノーウェイ、大丈夫!」 理沙「ガッデム!」 えり「……はぁ~」 自宅- 咏「京ちゃん♪」ギュッ 京太郎「だから、あんまり近づくのやめましょうよぉ」 咏「えー」 京太郎「自宅で手を繋いでるのもどうかと思うんですよ」 咏「わっかんねー、なんの話してんのかわかんねー」ギュッ 京太郎「こんな風にずっと繋いでなくても、俺は絶対に咏さんの手を離しませんから」ギュッ 咏「……うん」ニコッ 京太郎「これからどうなるかわかんねーですけど、苦しい時も楽しい時も一緒のように、ん」 咏「んっ……京ちゃんと一緒にいるのに苦しいことがあるのか知らんけど」 京太郎「風邪とか引けばそりゃなる」 咏「風邪引いても京ちゃんが居れば元気百倍!」 京太郎「……まぁ、俺もですけど」 咏「えへへ、大好きだよ京ちゃん!」ギュゥッ 三尋木咏EXED 京太郎「帰って食べますか、なにかしら作りますよ」 咏「できれば毎日作ってほしいけどね」 京太郎「毎日ですかー」 京太郎「いつか、ですかね……」 咏「そのいつかを気長にまってよー」 京太郎「う、すみません」 咏「あはは、まぁ良いや、今日は京ちゃんの御飯なわけだしー」 京太郎「腕によりをかけて作りますよ!」 咏「よろしくね」ニッ 三尋木咏家- 京太郎「どうですか、チキンカリーです」 咏「このカレーおいしいね!」 京太郎「チキンカリーです」 咏「え、カレー」 京太郎「チキンカリーです」ニコッ 咏「う、うん、チキンカリー」 京太郎「はい、おかわりもありますからね!」 咏「お、沢山食べようかな!」 京太郎(意外と食べるのに太らないよなー) 咏「熱い視線を感じるぜぃ」 京太郎「う、すみません」 咏(これは今日、脈あり!?) 咏「ふぅ、おいしかったぁ」 京太郎「そりゃ良かった」ニコッ 咏「お風呂、一緒に入る?」スッ 京太郎(咏さんが色っぽい……だが一緒に入れば我慢が聞かないのは明確!) 京太郎「えっとですねぇ……」 京太郎「後に入りますよ!」グッ 咏「前と一緒だね」ニコッ 京太郎(お、落着け!) 咏「それじゃ入ってくるねー」タタッ 京太郎「はい!」 京太郎(ふぅ、とりあえず咏さんが出るまでどうするか……) 京太郎「誰かにメールしてみるかな」 京太郎「透華にメールしてみよう」 本文『今、暇か?』 差出人:透華 本文『珍しいですわね、暇でしてよ』 京太郎「まぁ確かに珍しいよな」 本文『なんか最近喋ってないからなぁ』 差出人:透華 本文『もっと話しかけてくれてよろしくてよ!』 京太郎(寂しがってるよなぁ……なに聞こうか) 京太郎「そうだなぁ」 本文『最近、透華の方はどうだ?前回は他校が飛んで負けたらしいけど』 差出人:透華 本文『臨海女子に前回はしてやられたようですが、今度は自我を保った冷やしでぼっこぼこにしてやりますわ!』 京太郎「おう、その調子だな」 本文『まぁ、清澄やら風越やらと散々やってたんだしな、個人戦も頑張れよ』 差出人:透華 本文『えぇ、京太郎も頑張って』 京太郎「ん、写メ……なんだこの絵、龍門渕の全員と俺か……てかなんでみんなピースしてんだよ」 本文『可愛い絵だな おやすみ!』 差出人:透華 本文『一たちにもほめられましたのよ おやすみなさい』 咏「京ちゃん、出たよー」 京太郎「はい、入りますー」 寝室- 京太郎「お風呂いただきましたー」 咏「うん」 京太郎(寝間着も和風で良いなぁ、温泉行ったときぐらいしか普通見れないよな) 咏「寝よっか、それとも……どうする?」 京太郎(据え膳かぁ、でもはやりさんとしたし、あぁ、でもそれを言えばシロとも……あれ、俺ってこれ……?) 咏「京ちゃん~」ギュゥッ 京太郎「……」 咏「ね、京ちゃんっ」ギュゥッ 京太郎(が、我慢しろ) 咏「こんな体じゃ、魅力ない?」 京太郎(あっ、これ無理だ)プツンッ 107日目終了- ?- 「久しぶりだな」 京太郎「喋ってたじゃねぇかよ」 「だろうな、とりあえずやることはまだあるぞ」 京太郎「ふぅん」 「これから、どうするか」パチンッ 京太郎「池田だなぁ」ギィッ 「そいつ、もうだいぶ役に立たないぞ?」 京太郎「はぁ?」 「いや、なんていうかな……さっさと喰うのが良いだろ」 京太郎「……なんか嫌な言い方だな」ギィッ 「すぐにわかるだろ」 バタンッ 京太郎「池田ァ!」 華菜「にゃっ!?な、なんだし須賀!」 京太郎「いや、東京入りっていつにするんだ?」 華菜「あたしとキャプテンは八月一日には東京入りするなぁ、結果的に揃うよなみんな」 京太郎「そうだなぁ、なにもなきゃいいけど」 華菜「何もないわけがないけどな、なんかそんな気がする」 京太郎「そうか?」 華菜「うん」 京太郎「結局、お前の方はどうなんだ体調とか」 華菜「みんなして体調を気にしすぎだし!」 京太郎「当然だろ、ていうかなんでお前みたいな元気な奴が」 華菜「わかんないし!ほっとけし!」 京太郎「おうおう、とりあえずこれでも心配してんだよ」 華菜「たく……そういえば鶴賀行くときは私連れてけって約束忘れるなよ?」ジトッ 京太郎「わかってるよ、まぁいざとなったら東京でも会えるし」 華菜「そうなんだけどな」 京太郎「ともかく、またな!」 華菜「おう、またな」 7月24日 108日目- 京太郎「ふぁ~」 咏「んっ」zzz 京太郎「おう、そうだったな」 京太郎「食事でも作るかな」ウン 咏「んぅ~」zzz 京太郎「さて、やるかなぁ」 咏「ん、おはよ京ちゃん」 京太郎「食事できてますよー」 咏「さすが京ちゃん、お婿さんに貰いたいねぃ」 京太郎「あはは」 咏「んっ、京ちゃんは今日も泊まってく?」 京太郎「あぁ~そうですねぇ、どうしましょうか……」 京太郎「ん、今回は咏さんにも会ったしそろそろ帰りますよ」 咏「そっか、いつ頃帰る?」 京太郎「いつ頃かぁ」 京太郎「これ食べ終わったらすぐに行きますよ」 咏「そっか、駅まで車で送るぜぃ」 京太郎「ありがとうございます」ニコッ 東京駅- 京太郎「それじゃ、行きますね」 咏「うん、またね京ちゃん♪」 京太郎「はい」 咏「じゃあまたねぃ♪」 京太郎「うっす」 長野・昼過ぎ- 京太郎「帰ってきたぜッ!」 京太郎「昼を食べに行こう……誰か誘ってみるか、昼まだ食ってない確率低いけど」 京太郎「誰誘ってみるかなー」 京太郎「池田に電話してみるか」 プルルルルッ 華菜『どうした、昨日ぶり』 京太郎「おう、昨日ぶり」 華菜『どうしたし?』 京太郎「いや、昼がまだなら一緒にどうだと思ってな」 華菜『ん、構わないけどさ、どこにするんだ?』 京太郎「ファミレスとかで良いだろ」 華菜『おう、じゃあそっち行くぞ』 京太郎「おう頼む」 華菜『待ってろしー』プツッ 京太郎「さて、行くかな」 ファミレス- 華菜「須賀ァ」 京太郎「……池田ェ」 華菜「とりあえず、なんでまたこの華菜ちゃんを……はっはーん、惚れたな!」キラッ 京太郎「おう、そやな」 華菜「流すなし!」 京太郎「とりあえず適当に頼もうぜー」 華菜「一人だと暇だっただけか」 京太郎「それ以外ないだろ、お前といると楽しいし」ニッ 華菜「……ふぅ~ん」 京太郎「お前って奴は……」 京太郎(なんか話するか) 京太郎「そういえば鶴賀とは?」 華菜「ん、たまに文堂が津山さんとプロ雀士カードの交換とかしてるぞ」 京太郎「それはわかってるっての」 華菜「冗談冗談、まぁ雰囲気違うよなぁ、どうでも良いことだけどさぁ」 京太郎「どうでも良くはないだろ」 華菜「個人戦にはどいつもこいつも出てこないみたいだしさ、あたしの目標は宮永咲一人だけだし」ニッ 京太郎「……でも鶴賀に行くなら付き合ってくれるんだろ?」 華菜「そりゃ心配だし……にゃっ、今のなし!」カァッ 京太郎(いいとこあるじゃない) 京太郎「ふぅ、食べ終わったぁ」 華菜「ごちそうさまだし、さて金だけど」 京太郎「奢るぜそんぐらい」 華菜「ん、大丈夫?」 京太郎「任せとけ」 華菜「じゃあ甘えとくし、これからどうするんだ?」 京太郎「ん、そういえば考えてなかったな」 京太郎「今日は帰るよ」 華菜「そっか、じゃあまたな」 京太郎「おう、またな~」フリフリ 華菜「おう」フリフリ 夕方- 自宅・自室- 京太郎「どうすっかなー」 京太郎「荷物も置いたし、身軽になったし、出かけるかな!」 まこ「須賀、いらっしゃい」 京太郎(今日はどうするか……?) 京太郎「今日は空いてますか?」 まこ「ん、あいとるよ」スッ 京太郎「どうもです!」 京太郎「あ、美穂子さん」 美穂子「あら須賀君、偶然ね」ニコッ 京太郎「そうですね」 優希「そしてまたあたしも偶然ここに居合わせたじぇ!」 京太郎「おう、優希」 優希「今日はあたしの後輩も来てるじぇ!」 マホ「よよよ、よろしくお願いします!」ペコッ 京太郎「中学生か」 優希「手は出すなよ!」 京太郎「俺をなんだと思ってんだ!?」 美穂子「あらあら」ニコニコ 京太郎「さて、やりますか!」 京太郎「さて」 美穂子「はじめましょうか」ニコッ マホ「ふぅ~」ガチガチ 優希「緊張しすぎだじぇ」 優希「2600オールだじぇ」 京太郎「ふぅ」 マホ「わ、わわっ!」 美穂子(ボロボロだったわね) トップ 京太郎 196+08=204 二着 優希 85+85=170 三着 マホ 60+81=141 ラス 美穂子 99+10=109 夕方2- 優希「今日も京太郎を倒せなかったじぇ!」 京太郎「最近調子が良いからな(たぶん)」 マホ「須賀さんの打ち方すごかったです!」キラキラ 京太郎「そうか?」 マホ「尊敬します!」 京太郎「はは、ありがとう」 美穂子「あらあら、仲が良いのね」ニコッ 京太郎「初対面ですけどね」ハハッ 優希(お姉さん、なんか笑顔がこわいじぇ) マホ「マホ、須賀さんの打ち筋にあこがれました!今度また一緒に打ってください!」 京太郎「おう任せとけ、他人にものを教えるのは大好きだからな!」 マホ「先生みたいですね」 京太郎「そうかな、でもほら……マホちゃんが強くなるなら俺の技いくらでも盗んでくれよ!」 京太郎(まぁ俺がコピーした能力なわけだけどなぁ) マホ「はい、頑張ります!」 夜- 自宅- 京太郎「さて、今日は疲れたなぁー」 京太郎「ネトマすっかネトマ!」 一人目 こまき 二人目 ガイト 三人目 ハギヨシ 京太郎「よし、やるぞ!」 こまき:どうぞお願いします ガイト:よろしく頼む ハギヨシ:よろしくお願いします キョータロ:よろしく! 京太郎「ハギヨシさんったら間違いなくハギヨシさんだな」 トップ 京太郎 二着 ハギヨシ 三着 ガイト ラス こまき こまき:みなさんお強いですね ガイト:私がここまでやられるとは、自信を無くすよ ハギヨシ:いやはや、それにしてもお強い キョータロ:いや、本気じゃなかったでしょ ハギヨシ:そんなことあろうはずがございません ガイト:精進あるのみだな こまき:精進あるのみです 京太郎「この二人結婚」 京太郎「ガイトからか」 ガイト:凄まじい腕だったよ、女性ではないよな? キョータロ:まぁ名前から見てわかるとおり男ですよ ガイト:なるほど、女子高生ならやりあうこともあったんだろう腕だ キョータロ:インターハイですか ガイト:あぁ、ぜひ君とは打ってみたいと思った キョータロ:ありがとうございます、機会があったらまたやりましょう ガイト:楽しみにしているよ 京太郎「おもしろい人だな、なんか姉御肌っていうか……」 京太郎「こまきさんから、か」 こまき:楽しい麻雀でした、ありがとうございました キョータロ:こちらこそ楽しかったですよ こまき:こんなにお強い方を見たのは二人目です キョータロ:へぇ、気になりますね こまき:とっても強い方でした、貴女も、また打ってください キョータロ:はい、また打ちましょう! 京太郎「ん、ログアウトしたのか」 京太郎「さて、そろそろ寝るか……カピー?」 京太郎「……今日もいないのか」シュン 108日目終了- ?- 「さて、今日もなわけだが?」 京太郎「だから?」 「なんだその言い方は、まぁいい選んでもらおうじゃあないか」 京太郎「いつも通りって感じだな」 「さて、どうする?」パチンッ 京太郎「んぁ?」 ?「いらっしゃい、最近会ってあげられなくて悪かったね」 京太郎「いや別に良いけど、あんたもなんでここに?」 ?「私がいないとはじまんないし」 京太郎「ん?」 ?「まぁ良いから、聞きたいことあるなら聞いてみ」 ?「最終決戦を“起こせる”ようになるのは8月5日の朝からで、溜めておくと色々と面倒になるから最低限のことをやったら挑むと良い」 ?「5日当日に挑む必要はないが、なるべく早くな」 ?「最終決戦は宮永咲が相手でかなりの強敵だが、勝てないことはない、心してかかること」 ?「ちなみに決戦を起こすかどうかは朝の選択肢で決まるからな、そこは覚えておいてね?」 ?「決戦までもうすぐ、頑張って」ニコッ 7月25日 109日目・朝- 京太郎「ふぁ~、あれ夢みたけどどうなったんだっけ」ハテ? 京太郎「まぁ良いか」 京太郎「なぁ父さん母さん」 須賀母「どうしたの?」 須賀父「咏ちゃんと結婚?」 京太郎「なに言ってんだお前……カピー知らないか?」 須賀母「カピー、最近みないわね?」 須賀父「あれじゃないか、猫は死ぬ時は姿を消す的な?」 京太郎「縁起でもないこと言うな!」 須賀父「ま、マジギレせんでもなぁ」 京太郎「……どこ行ったんだろ」 須賀母「帰ってくるわよ、いつもみたいに」 京太郎「……おう」 京太郎「はぁ、どこ行ったんだろカピー……」 京太郎「とりあえず気分転換になにかするかぁ」 京太郎「よし、誰かとデートしよう!」グッ 京太郎「よし、美穂子さんを誘ってみよう!」 京太郎「どうだろ」 プルルルルッ 美穂子『もしもし、福路です』 京太郎「まぁでしょうけれど」 美穂子『京太郎君、どうしたの?』 京太郎「いえ、一緒に出掛けませんかー……なんて?」 美穂子『嬉しいわ、いいのかしら!』 京太郎「いや、こっちから誘いましたからねー」 美穂子『じゃあどこかで待ち合わせしましょうか♪』 京太郎「そうですね、せっかくですし昼も一緒に……」 京太郎「じゃあ喫茶店なんてどうですか?」 美穂子『わかったわ、すぐに行くからね』 京太郎「はい、そこで落ち合いましょう!」プツッ 京太郎「よし、頑張るぞ!」 喫茶店- 京太郎「美穂子さん!」 美穂子「京太郎君」 京太郎「遅れました」 美穂子「うぅん、着にしないで」ニコッ 京太郎「ありがとうございます」 美穂子「今日はありがとう、これってデートってことで良いのかしら?」 京太郎「ま、まぁそうなりますね」テレッ 美穂子「なら、一杯楽しまないとね」 京太郎「お任せあれ!」 昼- 京太郎「ごちそうさまでしたっと」 美穂子「ごちそうさま」 京太郎(どこに行くかなぁ?) 京太郎「遊園地とか行きますか」 美穂子「あら、ずいぶん久しぶりだわ」 京太郎「そりゃ良かったです、行きますか!」グッ 美穂子「えぇ」ニコッ 遊園地- 京太郎「さて、何に乗りますか」 美穂子「そうね、二人で一緒に楽しめる、なにが良いのかしら?」 京太郎「パンフ見てみますか……」 美穂子「やっぱりこういうアトラクションは乗っておくべきよね」ニコニコ 京太郎「そ、そうっすね!」 ガコガコガコガコ 京太郎「た、高いっすね」 美穂子「ふふっ、怖いわね」ニコッ 京太郎「全然そんな風に見えな―――」 ギュォンッ 京太郎「~~~ッ!!?」 美穂子「きゃ~♪」 夕方1- 京太郎「」ゼェハァッ 美穂子「京太郎君、大丈夫?」 京太郎「だ、大丈夫ですよ!」ニコッ 京太郎(やっぱお化け屋敷ならジェットコースターとはまた違うからなぁ) 美穂子「も、もうちょっとゆっくり歩きましょう京太郎君っ」ギュッ 京太郎(それにしても、いいおもちが当たっておりますな) 美穂子「うぅ」フルフル 京太郎(あぁ、良い!) 美穂子「ご、ごめんねっ」ギュゥッ 京太郎「構いませんよ、美穂子さんみたいな美人に頼られるのは嬉しいですよ」ニコッ 美穂子「京太郎君っ」カァッ スタッフ(バカップルが)ケッ 夕方2- 京太郎「ふぅ、中々おもしろかったですね」 美穂子「ごめんね須賀君、腰抜かしちゃって」 京太郎「大丈夫ですよ」ニコッ 京太郎(まさに役得!) 京太郎「ぐるぐる回りますねー」 美穂子「あまり回しすぎないようにしないとね」ニコッ 京太郎「そうですねー」 美穂子「ふふっ」スッ 京太郎「み、美穂子さん?」 美穂子「肩、貸して?」 京太郎「はい、どうぞ」ニッ 美穂子「できれば、これからも貸してほしいけど……」ギュッ 京太郎「へっ!?」 美穂子「ダメ……?」ギュッ 京太郎「え、えっと……」 京太郎「俺なんかでよければ、是非……」 美穂子「本当?」 京太郎「嘘こんな時に言わないでしょ」 美穂子「私のこの眼を綺麗って言ってくれたのは京太郎君で二人目だったから」 京太郎「一人目じゃないのは残念です」ハァッ 美穂子「うぅん、男の子じゃ京太郎君が初めて」ニコッ 京太郎「そりゃ嬉しいです」ニッ 美穂子「うん」 数年後- 京太郎「お疲れさまです」 健夜「解説お疲れー」 京太郎「さて、俺は愛妻弁当といきますんで」 咏「」チッ 京太郎「なんで舌打ち!?」 はやり「うざいゾ☆」 京太郎「ひどい!」 えり「あー、心がすさむ!」 京太郎「俺のセリフっすよ!」 ガチャッ 美穂子「京太郎」 京太郎「美穂子ぉ~みんながいじめるよ~」ダキッ 美穂子「あら?」ゴゴゴッ 健夜「ひっ、ってなんで私のことみんなで指差すの!?」 美穂子「あらあら」ニコニコ ゴゴゴゴゴゴッ 健夜(麻雀ならともかく、怖い、怖いよ!) 美穂子「仕方ないわね、向こうで一緒に食べましょう?」 京太郎「おう!」グッ 京太郎「ってことで、また午後でー」 ガチャンッ 京太郎「やっぱ美穂子の御飯が一番だな」 美穂子「私は京太郎の御飯が一番よ?」 京太郎「さて、最高の御飯食べて午後も頑張ろう!」 美穂子「うん」ギュッ 福路美穂子ED2 京太郎「ぐるぐる回りますねー」 美穂子「あまり回しすぎないようにしないとね」ニコッ 京太郎「そうですねー」 美穂子「ふふっ」スッ 京太郎「み、美穂子さん?」 美穂子「肩、貸して?」 京太郎「はい、どうぞ」ニッ 美穂子「できれば、これからも貸してほしいけど……」ギュッ 京太郎「へっ!?」 美穂子「ダメ……?」ギュッ 京太郎「え、えっと……」 京太郎「えっと……」 美穂子「うぅん、良いのよ……京太郎君はそのままで」ニコッ 京太郎「美穂子さん……すみません」 美穂子「好きな人がいるわけじゃないんでしょ?」 京太郎「まぁ、はい」 美穂子「ならチャンスはあるじゃない」ニコッ 京太郎(あぁ、申し訳ないなぁ) 夜- 京太郎「さて、どうしますか」 美穂子「そうね」 京太郎「やっぱり最後はこれですねぇ」 美穂子「そうね」 京太郎「……向かいに座っても」 美穂子「好きな人の隣に座りたいの」ニコッ 京太郎「……両目開いてるんですね」 美穂子「京太郎君の前じゃ、開けたままでいたいの」ニコッ 京太郎(かわいい) 美穂子「そろそろ一番高いところね」 京太郎「うわ、さすがに下見れませんわ」 美穂子「あら、高いところは苦手?」 京太郎「そうですね、ちょっとだけ」アハハ 美穂子「なんだか、今日がこれで終わりって思うと悲しいわね」クスッ 京太郎「そうですね」 美穂子「本当に楽しかった、高校最後の夏って感じでわ」ニコッ 京太郎「まだ夏は長いでしょうに」ハハッ 美穂子「でもこうして京太郎君と遊園地に来れるのって、最後かもしれないわ」フフッ 京太郎(……) 京太郎「また来よう、来年も再来年も……」 美穂子「え?」 京太郎「来月でも再来月でも良い……」 美穂子「え、えっと……」 京太郎「美穂子さん、俺もまた来たい」 美穂子「私も、また来たいわ」ニコッ 京太郎「……」スッ 美穂子「んっ……んんっ」 京太郎「ん……えっとさ、その……俺と、付き合ってください」 美穂子「答え、知ってるでしょ?」ニコッ 京太郎「……はい」ニッ 数年後- 皆「お誕生日おめでとー!」 京太郎「ありがとー!」 美穂子「みんなが京太郎の誕生日パーティーしようって言ったのよ?特に華菜なんてはりきってたんだから」 華菜「違うし!」 京太郎「だってさ」 美穂子「あら?」 咲「京ぢゃんおめ゛でどぉー!」 京太郎「なんで泣いてるんだよ!?」 咲「だっでー!」 京太郎「はぁ?」 透華「察しなさい!」 衣「咲ェ……」 美穂子「あらあら」フフッ 京太郎「咲の奴どうしたんだ?」 美穂子「せっかくだし、もう言ってしまうわね」 京太郎「ん?」 美穂子「今日で18歳、京太郎君、私と婚約しましょう」ニコッ 京太郎「へ?」 ハギヨシ「というパーティーでした」 京太郎「あ、あぁ……なるほど~」 美穂子「どうかしら?」 京太郎「いや、むしろ……お願いします!」バッ カパッ 美穂子「あら?」 京太郎「いや、俺から今日中に言おうと思ったんですけど」 美穂子「ふふっ、ごめんなさい、ちょっと嬉しくて笑いが、ふふふっ……」 京太郎「な、なんか締まらない感じになっちゃいましたけど」 美穂子「えぇ」 京美穂「これからも、お願いします」ペコッ 京太郎「ははっ」ニコッ 美穂子「ふふっ」ニコッ 福路美穂子EXED 美穂子「なんだか、今日がこれで終わりって思うと悲しいわね」クスッ 京太郎「そうですね」 美穂子「本当に楽しかった、高校最後の夏って感じでわ」ニコッ 京太郎「まだ夏は長いでしょうに」ハハッ 美穂子「でもこうして京太郎君と遊園地に来れるのって、最後かもしれないわ」フフッ 京太郎(……) 京太郎「また来ましょうよ、インターハイが終わった後にでも」 美穂子「良いの?」 京太郎「はい、美穂子さんのような美人となら喜んで!」グッ 美穂子「ふふっ、須賀君は上手ね」 京太郎「いや、本当ですって!」ハハッ 京太郎「それじゃ美穂子さん」 美穂子「うん、送ってくれてありがとう」 京太郎「いえ、じゃあまた!」 美穂子「気を付けてね」フリフリ 京太郎「了解です!」タッタッタッ 深夜- 自宅- 京太郎「さて、どうするか~」 京太郎「ネトマだな!」 一人目 かじゅ 二人目 グラマス 三人目 ハギヨシ 京太郎「よし、やるぞ!」 かじゅ:よろしく頼むよ グラマス:今日こそは逃がさないよキョータロ君! ハギヨシ:おやおや、お願いします キョータロ:よろしくお願いします 京太郎「今日こそ本当に本気ってことか……」グッ トップ グラマス 二着 京太郎 三着 ハギヨシ ラス かじゅ かじゅ:圧倒的だったな キョータロ:これが絶望か グラマス:あぁ、まただ ハギヨシ:おや誰かと思えば キョータロ:これが本気ですか グラマス:まぁね、まぁ本気出してない人もいるみたいだけど ハギヨシ:そんな方がいらっしゃるのですか? かじゅ:良い闘牌だった ハギヨシ:えぇ、ありがとうございました 京太郎「ふぇぇ、挙句にオカルトがあるとかぁ……」 京太郎「健夜さんからか」 グラマス:うん、でも飛ばなかったのはプロ並みの腕がある証拠だね キョータロ:寸前でしたけどね グラマス:そうだね、リアルでやればだれが勝つのかわからないや キョータロ:そうですか、明確ですけど? グラマス:そうかな? キョータロ:ハギヨシさんがどうかわからないです グラマス:そうだね、私も本気のあの人とはやったことないや。それじゃまたね! 京太郎「ハギヨシさん、一体何者なんだ?」 京太郎「ふぁ~そろそろ寝るか~」パチンッ 京太郎「おやすみっと」 109日目終了- 7月26日 110日目・昼前- 京太郎「ふぁ~ってもう昼前かぁ……」アァ 京太郎「昼御飯どうするかなー」 京太郎「うちで食べるか、さて何か買ってこないとな」ヨット 京太郎「ん、あれって?」 京太郎「あれ、池田」 華菜「ん、あぁ須賀か」 京太郎「どうしたこんなとこで」 華菜「お前は、買い物帰りか……あたしは部活帰りだし」 京太郎「今日は部活だったのか」 華菜「ん、親も妹たちも居ないからせっかくだし昼一緒しないか?」 京太郎(うむ、池田からの誘いだが、家で食いたいしなぁ) 京太郎「ん、せっかくだしウチで食ってくか?」 華菜「いや、悪いし」 京太郎「俺だけだし気にするなよ、それにお前が来てるぐらいで別に気にしないだろ」 華菜「ん、なら良いけどさ」 京太郎「さて行くか」 華菜「昼飯なんだし」 京太郎「天そば」 華菜「よっしゃ!」グッ 自宅- 華菜「ん~二回目だな」 京太郎「そう言えばそうだな、今日は二人だけどな~」 華菜「……」カァッ 京太郎「ん、どした?」 華菜「な、なんでもないし!」フィッ 京太郎「そうか、ほい」 華菜「あ、ありがとな」 京太郎「気にするな……」 京太郎「そういやお前さ」 華菜「にゃっ!?別にあたしの話なんかいいし!キャプテンの話するし!」 京太郎「なんでここで美穂子さんの話なんだよ、お前のことを話してるんだろうが」 華菜「お、おうっ」カァッ 京太郎「体調の方は平気そうだな」 華菜「ま、まぁな、たまに立ちくらみもあるけど基本的には平気だし!」 京太郎「大丈夫なのか?」 華菜「!」コクコクッ 京太郎「……そっか、とりあえず安心したよ」 京太郎(次に聞いてみるかな、詳しい人とかに) 華菜(す、須賀ごときにこの華菜ちゃんがッ!?) 昼過ぎ- 華菜「ごちそうさま、このあとどうするんだ?」 京太郎「お粗末様、別に考えてねぇよ」 華菜「ん、そっかぁ、出かけるか?」 京太郎「どうするかなぁ」 京太郎「出かけるかな、せっかくの夏休みだし」 華菜「そっか」 京太郎(池田は帰るのか?) 京太郎「せっかくだし、一緒にどっか行くか?」 華菜「んぁ、別に良いけど、どこ行くんだし」 京太郎(ん~) 京太郎「鶴賀、行くか!」グッ 華菜「……任せろだし、やるにしろやらないにしろ、相手を掴むには丁度良いし」 京太郎「さて、連絡していくか、頼んだぞ池田」 華菜「任せろし!」 鶴賀前- 京太郎「よし」 華菜「誰かに連絡とれし」 京太郎「わかってんよ」 京太郎「ん、メールしたしすぐ来るとは」 桃子「お待たせしたっす!」 華菜「おう、行くし」 桃子「あれ、池田さんも一緒っすか?」 京太郎「ゆみさんにメールしたんだけどなぁ」 桃子「なるほど、とりあえずいくっすよー!」 鶴賀・麻雀部部室- 京太郎「どうもでーす」 華菜「久しぶりだし!」 ゆみ「あぁ、二人して久しぶりだな」 華菜「ん、部活中っていうかあれかインハイのための特訓か」 ゆみ「これでも全国に行く部活だからな」 京太郎「そうですよねー」 京太郎「さて、どうするかな」 華菜「そうだなぁ」 京太郎「打っててください、見てるんで」 ゆみ「そうか?」 桃子「じゃあ至らないとこがあったら教えてもらえるようにするっす」 京太郎「じゃあモモの後ろに着いてるかな」 華菜「ん、じゃああたしは初心者に色々と教えるか」 佳織「ありがとー!」 ゆみ「さて、残り二人だが」 ゆみ「では私と」 智美「私がやるぞ、ワハハ」 睦月「ん、そうですか」 ゆみ「睦月は強いからな」 智美「うん、強くなったから別に良いだろー」 睦月「う、うむぅ」 京太郎(睦月さん、そんなに強くなったのかぁ) 華菜(気になるな……) ゆみ「ふぅ」 智美「ワハハ、私の勝ちだなー」 桃子「うあ~ステルスが効かないっす」 佳織「うぅ、負けちゃった」 華菜「初心者だしな、元気出せ」 佳織「ありがとう華菜ちゃん」 京太郎(なんか、凄まじい感覚だな)ゾクッ 夕方- 京太郎「さて、次はぁ……」 京太郎「睦月さん、さっきの麻雀どうでした?」 睦月「うむ、私じゃ参考にならないよ、最近は異能に頼りっぱなしだ」クショウ 京太郎「でもみんな睦月さんのこと絶賛してますし、相当強いって期待しちゃいますね」ニッ 睦月「あまりいじめないでくれ、そんなに期待をかけられても……困る」 京太郎「そうですか?」 睦月「そうだよ、先方だしこれでも緊張しいだから」 京太郎「……頑張ってください、応援したます」 睦月「うむ、逃げ切るのが役目だからな」グッ 夕方2- 京太郎「さて、どうするかな」 京太郎「さて、打ちますか!」 ゆみ「今からじゃそんなにながいことはできないぞ?」 京太郎「オーケーです!」グッ 華菜「誰と打つし」 京太郎「さて、打ちますか!」 華菜(ちょっと久しぶりだけど、大丈夫だよな!) 睦月「うむ、お手柔らかにな」 智美「ワハハ、頑張るぞー」ワハハ 京太郎(さて、やるか!) P能力『暴食(愛)』発動 効果:『暴食』で失敗しない P能力『色欲:発熱』自動発動 効果:相手全員の点を-5する 華菜(落ち着けよ華菜ちゃん、相手は須賀と鶴賀だ!) P能力『憤怒:灰』 効果:相手全員の和了判定でのプラス効果を自分も同じだけ得る 睦月(侮れないな、感覚的に考えて……場を整える)スッ P能力『ルルイエ』発動 効果:全員の和了判定を0として扱い、自分の和了判定を+20 智美(ワハハ、むっきーかぁ……油断できないなぁ)ワハハ P能力『コキュートス』 効果:和了判定を強制的に二位にする 京太郎(なんだこの感覚は!?)ゾクッ EX能力『NEVER』発動 効果:自分へのマイナス効果を10軽減しプラス効果を10上昇させる 華菜(息苦しいっ、プレッシャー?) 睦月(ここは私のフィールドだ)スッ 智美(こりゃぁ、まずいかもなぁ)ワハハ 京太郎(そうだ、ここは睦月さんのフィールド……だったらそれを、殺せばいい!)キュィンッ 能力『卓の死点』発動 判定:無し 華菜(須賀の眼が、青く?) 睦月(なにをする気だ?) 智美(私も負けてられないなー)ワハハ 能力『アンテノーラ』発動 京太郎(さて、喰うか!)ギンッ 能力『魔物喰い』をチェーン発動 判定:相手のオカルトステータス以下を出せば成功 蒲原智美:オカルト『100』 判定:成功 智美「ワハ?」 京太郎(喰うぞ!) 智美(なんだかやばい感じだぞ、ワハハ) 華菜(華菜ちゃんもやるか!) 能力『憤怒:白』をチェーン発動 京太郎(お前は塞ぐ!) 能力『心鎮壺のレプリカ(喰)』をチェーン発動 判定:無し 華菜(や、やってくれるし須賀ァ!)チッ 華菜(でも……これ以上は、使うのはよしとくかっ)クッ 睦月(……動く!)カッ 能力『深き者』をチェーン発動 京太郎(次は睦月さんかッ!) 京太郎(見せてやるよ、もう一度)キュィンッ 睦月(む、目が青く……?) 京太郎(殺す!) 能力『牌を殺すということ』 判定:特殊ステータス以下 須賀京太郎:魔眼『100』 判定:成功 京太郎(さて、殺しつくす!)ギンッ ◇効果処理開始 京太郎(これが、牌を殺すということだ……!)ギンッ ダンッ 能力『牌を殺すということ』 効果:同チェーン上すべての能力を無効 睦月(これはっ!) 能力『深き者』無効 京太郎(これで塞ぐ必要もなければ……) 能力『心鎮壺のレプリカ』無効 華菜(なんだっ、感覚がっ!) 能力『憤怒:白』無効 京太郎(喰う必要もない) 能力『魔物喰い』無効 智美(これは、やられたなぁ)ワハハ 能力『アンテノーラ』無効 京太郎(まだ、見える……!)ザンッ 能力『卓の死点』(特殊条件により無効にならない) 効果:オカルト80以上の全員を点数判定-30する ◇効果処理終了 京太郎(どうにかこうにか、だなッ) 睦月「ふぅ、お疲れ様」 『卓の死点』効果適用 智美「ワハハ、さすがに強いなぁ」 『卓の死点』効果適用 華菜(能力を存分に使えないと、この面子じゃキツイかぁ) 『卓の死点』効果適用 コンマ下二桁が高い順にそれぞれ与えられ、点数とする 睦月 97→67→62 智美 93→63→58 京太郎 90 華菜 46→16→15 ◇順位 トップ 京太郎 二着 睦月 三着 智美 ラス 華菜 京太郎「はぁ~疲れた」 華菜「まったくだし」 睦月「ありがとう、愉しかったよ」 智美「ワハハ、やっぱりむっきーや京太郎は強いなぁ」 京太郎(これでも大罪持ちなんでね) 京太郎「さて、そろそろ帰るか」 華菜「おう」 ゆみ「先に帰っていてくれて構わない、私たちは戸締りなどをしなくてはだからな」 京太郎「ありがとうございました」 華菜「ありがとう、また来るし」 桃子「待ってるッすよ!」 佳織「またね♪」 京太郎「鶴賀、どうだった?」 華菜「なんか禍々しいまでの力だったなとは思うけど、その道のプロに聞くのが妥当だろうな」 京太郎「でもお前のおかげで色々わかったよ」 華菜「あたしのおかげかはわかんないけど」フラッ 京太郎「大丈夫か?」 華菜「当然だし、ってここらで別れるし」 京太郎「ん、そういやそうか……」 京太郎「しょうがねぇな、ほら乗れよ」 華菜「な、なんだし」 京太郎「俺が抱っこすんのと乗るの二択だけど」 華菜「屈辱だし」スッ 京太郎「よっと」スクッ 京太郎「お前軽いなぁ」テクテク 華菜「う、うるさいし……」カァッ 京太郎「それにしてもお前どうしたんだよ、ふらついたり」 華菜「わかんないし」 京太郎「わかんないなら、まぁ仕方ないか」ユサッ 華菜「くっ、殺せ……」カァァッ 京太郎「なんでだよ」 京太郎「ここか?」 華菜「は、早く下ろすし!」ニャァッ! 京太郎「ほいほい」スッ 華菜「その……ありがとな」 京太郎「気にすんな」ナデナデ 華菜「んぅっ……」 京太郎「それじゃあな、また今度」テクテク 華菜「お、おう……」フィッ 華菜「……」 ??「彼氏?」 華菜「うわっ、緋菜なんでここに!?」 緋菜「城菜と奈沙もいる!」 華菜「なんでっ、って彼氏じゃないし!」 華菜(あ、あいつが彼氏とかっ……なっ、にゃ……) 華菜「ニャァー!!」 城菜「錯乱した!」 奈沙「お姉ちゃん!」 深夜- 自宅- 京太郎「あの時間に帰ってくれば風呂と飯すませればこうもなるかぁ……」 京太郎「ネトマでもするかな」 一人目 グラマス 二人目 SSS 三人目 ガイト 京太郎「よし!」 グラマス:ん、今日もだねキョータロ君! SSS:久しぶりだねキョータロさん、よろしく頼む ガイト:よろしく キョータロ:よろしくお願いします! 京太郎「さて、やるか……!」 トップ グラマス 二着 京太郎 三着 ガイト ラス SSS SSS:笑えんな ガイト:リンチも良いところだ 京太郎:勘弁してください グラマス:えぇ~ ガイト:現実でも勝てる気がしない相手とネトマで戦ったのは初めてだ SSS:異能を使えないことを差し引いても絶望的だな キョータロ:まったくです グラマス:あれ、みんなネトマで使える異能ないの? キョータロ:なに言ってんだこの人 ガイト:お疲れさま SSS:お疲れ 京太郎「お疲れ様っと」 京太郎「健夜さんから、なんか怖い」 グラマス:意外だった、オカルト使えるのかと思ってた キョータロ:むしろなんで使えるのか聞きたいですね グラマス:気合! キョータロ:(理解できないということが)理解しました グラマス:リアルじゃわからないよ? キョータロ:リアルでやったらもっと勝ち目無い気がするんですけど グラマス:やってみなきゃわかんないよ、また付き合ってね♪ キョータロ:了解です 京太郎「ん、ログアウトした……ねむ」 京太郎「ん、ガイトさんからだ」 ガイト:あのグラマス知り合いか? キョータロ:まぁそうなりますね、彼女プロなんで ガイト:あれがプロの実力か、私もなかなかやると思っていたんだが思い上がりのようだ キョータロ:あの人は別格ですよ ガイト:そうなんか? キョータロ:はい、自信もってください ガイト:ありがとう、またやろう キョータロ:はい 京太郎「ん、ログアウトした……寝るかぁ~」ファ 京太郎「カピーは今日もいないか……」ハァッ 京太郎「おやすみ~」パチンッ 110日目終了-
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/5747.html
94 名前: ◆VB1fdkUTPA[saga] 投稿日:2013/01/02(水) 21 46 28.22 ID WkIFPeFoo [2/6] 優希「犬!遅い!!」 京太郎「集合時間には間に合ってるだろ!?」 ホテルの奥。 宮永さんと共に出てくる彼。 ぽりぽりと頭を掻く姿が何処か抜けてもいるような、そんな顔。 私は小さく微笑み、口を開く。 それは優希を窘めるような、周囲に優しく響くだろう私の声だ。 久「はいはい、優希ー。約束した時間には間に合ってるんだから気にしない」 優希「じぇ~……」 京太郎「ぶ、部長ぉ……!」 優希が何か言いたげな、そして須賀君が希望を持った瞳で私を見る。 くすり。 私は笑う。 それを須賀君にうっすらと見えるような笑みで返し、私は腰に手を当てて目を瞑る。 ただし。 そう、少し悪戯めいた声色で私は釘を刺すことを忘れない。 久「で・も、確かに一番遅かったのは須賀君ね」 須賀「うぐっ!?」 久「そうね……そうだ、後で雑用を手伝って貰うわ。いいかしら?」 須賀「りょ、了解っす…」 久「ん、よろしい!」 95 名前: ◆VB1fdkUTPA[saga] 投稿日:2013/01/02(水) 21 47 59.69 ID WkIFPeFoo [3/6] 私が大仰に頷く。 それに優希が「がんばれよー」と笑い、まこが「何時も迷惑かけるの」と苦笑している。 咲も和も、困ったように顔を見合わせ、微笑みあうだけだ。 この光景で、誰も困る人はいない。 須賀君も、まこも、優希も、和も、咲も。 そして、私も。 最高の幸せだ。 この関係が崩れないということ。 私の夢を叶える、誰も不幸にならない。 そうして今、全国の舞台に立つことが出来ている。 それも全て私の仲間たち。 彼女たち……そして、彼だ。 県大会に参加できるようにしてくれた須賀君。 本気の文句も言わず私たちのために汗を流してくれる須賀君。 私たちの現在を支えてくれる須賀君。 須賀君との出会いを私は思い出す。 京太郎『カモ連れてきたぞー』 そう言って最後のメンバーになった咲を連れてきた彼。 当初、何処までも初心者であるあの子に麻雀を教えていたのは私。 彼の人となりに身近に接する機会が多かったのは、咲に続いて私だ。 咲には及ばないけど、彼を一番に知るのは私だ。 ふふん、と笑いたくなるのは少し抑える。 地下鉄を利用し、会場へ。 抽選会のため、他の県代表の部長たちと共に並んで待機する。 ふと、目があった。 須賀君が観客席に座っているのが見える。 京太郎「行けー!清澄ー!!」 と、そんな声。 周りの部長が私をちらりと見た。 96 名前: ◆VB1fdkUTPA[saga] 投稿日:2013/01/02(水) 21 48 48.27 ID WkIFPeFoo [4/6] 『女子大会なのに男子部員?』 そんな視線だ。 思わず、吹き出す。 ああまったく、やっぱり彼は良い。 退屈しない子だ。 そうして、抽選会が終わる。 私は皆と合流して、口を開いた。 久「じゃ、明日はよろしく!須賀君、朝の通りお仕事よー」 京太郎「うーっす……」 がっくりと肩を落とす須賀君。 私はからからと笑い、彼の腕を引く。 びくり。 そう反応したのが、すぐにも分かった。 私が笑う。 須賀君は少しだけ顔を赤くして、私に手を引かれるままになっている。 だけど、彼は男の子。 こういったのはやっぱり恥ずかしいんだろう。 でもこうした部分が、可愛いんだけれど。 久「さて、須賀君。命令があるのだけれど」 京太郎「へへぇ、何でごぜぇましょうかお代官様」 へへー。 そんな芝居がかったような返事。 諦めた様子というより、私に対する意識の変え方。 咲や優希ならば軽く、からかうように。 和やまこには真正面からしっかりと受け答えるように。 私には、こうして少しのジョークを交えた芝居がかった対応で。 私だけの特別。 フレンドリーに付き合える、そう思ってくれてるからこそだ。 だから、私はその距離を縮めるつもり。 彼を困らせるように腕を組み、微笑みかけた。 この時間。 それを奪われることは不愉快だと、今は気づかぬ思考を奥底に抱えながら。 【※魔性型は一線越え、または他女子とのレベル3が存在した時……】 105 名前: ◆VB1fdkUTPA[saga] 投稿日:2013/01/02(水) 22 23 21.83 ID WkIFPeFoo [5/6] ――――部長と合流して向かうスーパー。 俺が買い物籠を持ち、部長に続いて増えつつある買い物を見る。 ペン、紙、テープ、携帯保存食料。 部費じゃなくて部長の実費での買い物だから、個人的な用品だろう。 意外とずっしり。 男の俺でも結構重いと感じるくらいだ。 なるほど、今日の雑用依頼というのは必須だ。 でもこれくらいなら、言ってくれれば普通に手伝えるのに。 そう部長に言ってみよう、そう思ったが、ふと気づく。 部長の髪型。 何時もの流した髪型じゃない、部長が試合の時にしかしないおさげ髪。 こうして見ると新鮮なものだと俺は思う。 白いうなじ。 良く、親父が『女は後ろ姿が良い子がいい』とか言っては母さんに殴られてたが、それが少し分かる気がする。 新鮮さもあるけど、なんというか。 色気、という奴だろうか。 エロじゃなくてエロスというか、もっと高尚なものだ。 そんなことをだらしない顔で考えているとふにょんとぶつかる。 固まって、視線を下に。 こちらを見上げる部長の姿が、俺の前にあった。 わぁい、やわらかーい。 久「須~賀~君~?」 京太郎「」 笑顔の部長。 “ふにょん”で怒ってるんですか?あ、はいそうですか。 久「須賀君、私の胸の柔らかさに対して自分で雑用増量ね」 京太郎「はい……」 ………許してくれるレベルって、どんくらい仕事するべきなんだろうか? 112 名前: ◆VB1fdkUTPA[saga] 投稿日:2013/01/02(水) 22 40 44.58 ID WkIFPeFoo [6/6] 久「さ、入ってー」 そんなことをうんうんと悩みつつ、ホテルへ。 そのまま俺は部長の部屋へ。 勿論だが、荷物を運ぶためだけだ。 ……別に、本当の部長の家じゃない。 レンタルであるホテルの一室なのになんでこうドキドキとするんだろうか? やっぱりあの“ふにょん”が印象強く残ってるせいか? いやいや、俺だってそんな単純な男じゃ……。 久「あー疲れた!」 京太郎「ブッ!?」 ベッドに飛び込む部長。 ベッドのスプリングでポン、と体が少し浮いた。 仰向けで、片足を曲げてこちらを見る。 そのアングルが、どうにもやばい。 何がどうとかじゃなく、やばいのだ。 久「んー?どうしたのかしら、須賀君?」 こちらを寝転んだまま見上げる部長。 何処か眠たげな声が俺の耳に届く。 えーと…… えーと、うーんと。 思わず無言の空間。 何を言うべきか、と考える。 腕を組みたいけど組めない。 俺と部長の視線が揃ってる間、この空気をどうにか晴らすべき案を考える。 個室、部長、おさげ、制服、ふにょん、おさげ、おさげ、おさげ、おさげ、パンツ。 ………パンツ? 視線は足へと向かう。 そして少し視線は上に、タイツの下に見える三角の……。 京太郎「………」 久「あら、なんで目を覆うのかしら?」 足を組み替え、そんな声。 ……なんでそんなに挑発的なんですか、部長。 思わずそう嘆くが答えてくれる相手はいない。 言うしかない。 言って、さっさと帰ろう。 そうしようったらそうしよう。 京太郎「部長、見えてます……」 久「ん?」 とぼけた声。 いやもう、本気で勘弁してください…。 久「あ、もしかして見たの?」 京太郎「えーと、その」 久「見たのね?」 京太郎「………はい」 久「へぇ……?それは何を?」 にやり。 そんな風に笑う部長に俺は泣きたくなる。 いじめるのを楽しんでるとしか思えない。 もうこれ逆セクハラなんじゃねーかな。 そんな諦めすら混じった声。 俺が短く、口を開いた。 京太郎「……部長のパンツっす」 久「ふぅ~ん」 京太郎「言ったんだから少しは恥じて隠してくださいよ!?」 久「だるいのと、動きたくないのよ」 疲れたー! そう言ってベッドで転がる。 子供かあんた。 そんな乱暴な物言いになる俺は悪くない。 そう思っていると、差し出される。 何を? 足を。 足を組んだ部長がタイツを穿いた足を、俺に差し出していた。 久「ねぇ、脱がせてくれないかしら?」 京太郎「自分で着替えて下さい!?」 もう俺この人が分からねぇ!! 【8月13日終了→8月14日(朝)に続く】 170 名前: ◆VB1fdkUTPA[saga] 投稿日:2013/01/04(金) 00 49 53.07 ID Hyu07NMLo [6/6] 【8月14日:朝】 一夜明け、天気はからりと晴れ。 東京の夏本番という熱さが肌を焼く。 俺は手に持ったパンフレットを片手に小さく汗を拭い、息を吐く。 今日から大会開始。 その予定は実に単純なものだ。 14~24日:団体戦 25~27日:個人戦 という、約2週間の長丁場。 清澄……俺の高校も、個人戦に咲と和が参加する。 あの二人が呆気なく終わる、なんてことは想像できるものじゃない。 多分、28日まで大会は続いていくだろう。 京太郎「しっかし部長には参った参った……」 あんなご褒美……じゃなくて尋問。 遊ばれてるのか、楽しげだったあの人にはかなり困ったものだ。 まぁ、昨日のことは昨日のこと。 俺は待機部屋から出ていき、優希のタコスを初めとした買出しへと行く。 前もってここらの地理は把握しているし、もう成れたもんである。 そんなことを思って歩いていると、ふと視線が移動していった。 あれは、制服だろう。 手には赤ペンとファイルを持った女生徒がモニターに集中しているのが目に入った。 片方が巻いたような、特徴的な髪型をしている。 試合を見ていることから選手なんだろうけど……。 やえ「っと」 京太郎「あ」 その時だった。 彼女が持っていた書類が零れ落ちる。 ふわりと、俺の足元へ。 拾い集めている彼女に渡そうと、俺はおれを拾う。 そこにあるのは、個人戦の名簿だ。 京太郎「あの、落としましたよ」 やえ「す、すまないな」 京太郎「いえいえ。……個人戦の選手なんですか?」 少し慌てたように、ほんのりと羞恥からか紅葉した頬。 俺はそれに気づかないように、少し話の方向性を変える。 それに目の前の女性は「ああ」と、大仰に答えた。 194 名前: ◆VB1fdkUTPA[saga] 投稿日:2013/01/04(金) 10 47 00.38 ID HFUoB/OUo [2/5] やえ「奈良、晩成高校3年。個人の小走やえだ、よろしく」 京太郎「俺は須賀京太郎です。一年で、麻雀部のお手伝いみたいな立ち位置でやってます」 やえ「やはり選手ではない、か。まぁ、女子大会だから当然だったな」 そう苦笑して書類を払う。 なんというか、かっこいい人だ。 自信に満ちているというか、なんというか。 言うならば王者の風格とでも言うべきだろうか。 実力に裏打ちされた自信が、彼女の根底を成している。 例えるなら、派手すぎない龍門渕高校の龍門渕透華さんという感じだろうか。 そんなことを思い出すと、俺は「あっ」と声を漏らす。 京太郎「や、やっべ!?買い物の途中だった!失礼します!!」 やえ「あっ、お、おい!」 慌てて走り出す俺。 小走さんの声が聞こえたような気がしたけど、そんな場合じゃねぇ! やえ「ふむ……須賀君、か……」 【8月14日:昼】 優希「遅いー!タコスは!?」 京太郎「ぜぇ、はぁ……!!」 まこ「ほれ、水でいいかの?」 息荒く俺が帰還。 返ってきたのは優希のタコスをせがむ声と心配そうに水を差し出す染谷先輩。 優希にこんにゃろう、とも思いつつ例を言って水を受け取る。 ああ、美味い。 東京って正直暑すぎるだろ…… 久「ナンパでもしてたのかしら?」 京太郎「ブッフゥ!?」 優希「じぇぇぇぇえ!?」 昼、接触対象を指定してください↓2 258 名前: ◆VB1fdkUTPA[saga] 投稿日:2013/01/04(金) 23 09 11.74 ID mKgbOrn8o [2/3] 全国大会。 その試合は野球の甲子園と同じで、一つの雀卓によって行われる。 俺たち清澄が所属するBブロック第一回戦。 それはこの大会における一発目の爆弾だ。 中堅での他校飛ばしての勝利。 優希も、染谷先輩も、その3人が全員大爆発した結果だ。 これだけで、今三つのチームが全国から消える。 俺はその様子を清澄の待機室で見ながら、小さく声を漏らしていた。 京太郎「はぁー……緊張した…!」 和「どうして須賀君が緊張するんですか?」 咲「あはは、京ちゃん落ち着かなかったね」 そうは言うけど、部屋の空気は随分と柔らかいものだ。 そう思っていると、足音が聞こえる。 扉が開けば、薄い笑みを顔に貼り付けた部長がそこに居た。 久「先ずは一勝、もぎ取ってきたわ。さ、今日の試合はここまでだから帰るわよー」 まこ「随分と急ぎ足じゃの」 久「帰って他の勝ち抜き校の牌譜チェックしたいのよ」 和「ですね」 咲「あ、じゃあ先にちょっとお手洗い行ってきます!」 京太郎「あ、ちょ待て咲……もういねぇ!」 慌てて走り出す咲。 俺の脳裏に甦るのは何時もの迷子状態だ。 ただトイレに行く女の子を男が追うというのもひじょーにアレであって……。 気づけば、咲が部屋を出てもう10分も過ぎていた。 京太郎「………すいません、ちょっと探してきます」 和「私も手伝います」 優希「私も行くじぇ!」 まこ「ワシも行くかの」 久「じゃ、私はここで咲が帰ってくるか一応待ってるわね」 全員が揃って立ち上がる。 なんとも締まらないものだ。 そんなことで皆が苦笑。 さてさて、さっさと見つけてやろうか。 259 名前: ◆VB1fdkUTPA[saga] 投稿日:2013/01/04(金) 23 10 19.54 ID mKgbOrn8o [3/3] ―――だけど探すとは言っても、実は簡単だったりする。 あいつは迷子になると右に左にと、角を曲がっていく。 典型的な迷子の原因なのだが、無意識でやってるのが性質悪いものだ。 俺は女子トイレ近くから道をざっと見る。 人ごみは多い。 となると、きっと流されるようにこっちに行ってるはずだ。 京太郎「………見つけた」 発見。 意外とあっさりすぎるものだ。 手を組み、うろうろとしている背中。 笑うのを堪えて、俺は咲の肩を叩いた。 京太郎「見つけたぞ。ったく、またか」 咲「きょ、京ちゃぁ~ん……!」 半泣き状態の咲。 俺は携帯を取り出し、部長に繋げる。 部長から皆にメール送信してくれるそうだ。 俺はそれを受けたら咲へと向き直った。 咲「あ、あああのね京ちゃん。私、また迷子になったんじゃ」 京太郎「“また”って自分で言ってるじゃねーか」 咲「あう」 ぽこん。 軽く小突くと頭を摩る咲。 それに俺は小さく息を吐くと、咲の手を引く。 全く、このポンコツ魔王さんはどうしてこうなんだろうか……。 そう思う俺の手を、咲が少し強く握ったのに、俺は気づかなかった。 【8月14日:夜】 夜。 夕食が終われば自由が出来る。 基本的にミーティングと練習。 それだけなのでやることが無い俺は静かなものだ。 今も部屋では和、優希、染谷先輩、部長が卓を囲んでいる。 俺と咲は静かにその様子を見守っていた。 しかし、熱い。 狭い部屋に6人も集まっているというのもあるだろう。 しかし、冷房を強くすると寒い。 俺は冷蔵庫を開き、飲み物でも出そうかと探ってみたが何もない。 どうせついでだ。 皆の分の飲み物でも買ってくるか。 京太郎「お茶買ってきますけど、注文は?」 久「あ、私りんごジュースで」 まこ「ワシは緑茶がいいのう」 優希「あたしはコーラでいいじょ」 和「紅茶でお願いします」 咲「じゃあ私は―――」 京太郎「お前は俺を手伝え」 咲「ひどっ!?」 俺が何を言ってるんだという顔をする。 それにショックを受けたような、そんな顔をする咲。 というか当たり前だろうが。 手が空いてるのは俺とお前だけ。 むしろこれで休めると思うほうが間違っているというものである。 274 名前: ◆VB1fdkUTPA[saga] 投稿日:2013/01/05(土) 00 27 54.24 ID TPglUBpoo [2/8] 咲と並んでホテルの廊下を歩く。 会話は無いまま自販機についた。 俺はコインを取り出し、それぞれの注文を買う。 咲に振り返って、俺は尋ねた。 京太郎「咲、お前はどうするんだ?」 咲「あ、うん。お水でいいよ、京ちゃん」 京太郎「水でいいんだな、じゃあこれか」 水を購入し、咲に手渡す。 咲はそれを両手で抱えるように持ち、ふと俺を見た。 なんというか、困ったような、そんな顔だ。 咲「………ありがとね、京ちゃん」 京太郎「ん?何がだ?」 咲「今日、私を見つけてくれて」 京太郎「ああ、そのことか。気にすんなって、もう中学時代で慣れたし」 咲「うん……」 いや、そこでうんと言われても逆に困るんだけどなぁ。 俺は小さく息を吐く。 さっさと戻るぞー。 そう声をかけて。 咲は小さく微笑んで、俺を見た。 うん。 そう答えた、裏側の声。 俺の耳には届かない。 咲「そう……京ちゃんは、私を一人にしない……よね……?」 281 名前: ◆VB1fdkUTPA[saga] 投稿日:2013/01/05(土) 00 52 37.99 ID TPglUBpoo [4/8] 【8月15日:朝】 ふと視線を動かせば目に入る。 そんな経験は無いだろうか? よくTVで見るCMであったり、広告であったり。 多種多様の注意を引く物が人それぞれにはある。 俺が今日、ホテルの食堂に向かう足で目についたのは片方のドリル。 その俺の視線と、ふとそのドリル髪の持ち主である小走さんと目が合ったのは偶然だった。 やえ「ああ、須賀君だった…か?」 京太郎「どうも、小走さん。小走さんもこのホテルに泊まってたんですね」 やえ「ほどよく、会場に近いからね」 席、失礼しても? そう問いかけると、構わないよ、と返される。 俺はその言葉を受けるとそのまま小走さんの対面に座る。 何を話そうか? そう思ったのだが、やっぱりこういう時の会話は麻雀が一番だろう。 別に話さなくてもいい、とかもあるがそれはそれでアレだ。 間が持たないだろう。 会話の切り出しは俺。 少なくとも、静かすぎるよりは十分マシ。 それくらいには会話が出た。 奈良の代表。 そこも清澄と同じように5人ぎりぎりだとか、今日一回戦があるだとか。 やっぱり、そういうどきどきというものは何処も同じだ。 京太郎「まぁ、ウチも負けませんよ」 やえ「それは楽しみだな、須賀君」 341 名前: ◆VB1fdkUTPA[saga] 投稿日:2013/01/05(土) 20 49 43.05 ID gmHgiAquo [1/3] 【8月15日:昼】 昼、ホテルに戻った俺が部屋でネット麻雀をしていた時。 部屋をノックする音が聞こえた。 なんだ、と思いつつ俺はドアを開く。 見れば、そこには見覚えある姿があった。 そうだ、今日の試合は見所だけはもう見て、先に帰った……… 久「あ、ごめんねー須賀君」 京太郎「ぶ、部長ぉ!?」 そこには、片手に小さい鞄を持った部長の姿。 時間的に昼、昼食の誘いだろうか? そう俺は思っていると、部長は「あっはっはー」と、何処か困ったように笑っていた。 久「ごめんねー須賀君、ちょっとお風呂貸してくれないかしら?」 京太郎「……はい?」 俺の隣は部長の部屋。 何があったと聞けば、ちょっと来てと言われてしまった。 ドアを開き、見る。 そこには一面、紙、紙、紙、紙。 壁や床に張られ、置かれた紙……牌譜の数々。 うわぁ。 そう俺が思わず声に出すほど、何処か狂気的な光景だ。 見れば、部屋の隅。 そこに水のボトルと人が座っていたような小さな空間がある。 失礼して、俺は浴室を見る。 ………そこにも、無数の牌譜。 俺の頬が引きつくのが分かった。 振り返れば、後ろ手で部屋の扉を閉じる部長の姿。 にこりと、微笑んだ。 ゙l ゙l ゙l ゙l ゙l ゙l ゙l ゙l ゙l ; ゙l ゙l ゙l i ゙l ゙| ゙l `、 イ i ゙l l| ゙| ヽ. ,,、 / ゙l lll ゙l `、ヽ、 / ヽ | || ト `、 `ヽ、 / `、 | |ト | `、 `-、 / `、 | | | `、 ヽ、 `ヽ、..._ ,, 爪 ヽ | / ` 、_  ゙̄`'ー‐‐---------ゥ-‐'' / / ;/, ;;;;;;`、;;ノノ `、 `ー--、......____,,,....,、、‐'' ,/ / / /二,,,、、_z `、 ,,,/ ク // ゙l |ト ハ `、 ,,,// ;" ;;/ / 人 ハ `、 ヽ ,,,,,,,, ∠ニニ=== _ク/ Y \ `、 `ヽ、,,,,,,,, ,,,,,,/ / ハ / 375 名前: ◆VB1fdkUTPA[saga] 投稿日:2013/01/06(日) 00 14 20.72 ID iBHONMC3o [1/19] 京太郎「何をどーしたらこうなるんですかぁぁぁぁぁ!?」 久「いやー、昨日から熱入っちゃってねー」 部屋の惨状に俺が悲鳴を上げる。 この人、天井にまで張ってるよ! その労力と見合うだけの見易さはないよこれ! こうやってするんだったらファイリングした方がマシだよ本当に! 俺は真っ先に風呂場に突入。 散らばっている牌譜をかき集める。 見れば見るほど、色々な名前が多い。 って、これは……。 京太郎「あ、これって……小走さんの…?」 書いてある雀士の名前は小走やえ。 奈良県個人一位、と記されている。 他のも見れば、多くが県代表選手や、代表校のものだ。 咲と和の個人戦にもすでに目を向けているからこそのこのデータ量。 確かに、団体なら多くても20校くらいのデータで済むだろうけど、個人はそれじゃきかない。 部長なりの応援の準備、という奴なのかもしれない。 久「――――ふぅん、知り合いなの?その小走さんと」 京太郎「――――ッ!」 びくり、と体が震える。 後ろから肩に手を置かれ、俺の横に顔を出す。 横を向けば、部長の頬がある。 体勢で言えば抱きつかれてるような、そんな形。 ここがシャワールームという密室であるからこそ妙に色香が香ってくる。 京太郎「………」 ごくり。 そんな、俺の生唾を飲む音が妙に木霊した。 久「………須賀君」 若いのは勢いで。 そんなことを無責任に言う教育者が居た、ような気がする。 今だけは、それに納得しよう。 俺は背中に抱きついたまま、俺の手を握っている。 えてして、俺の手の牌譜を持っているようにも、後ろから抱きしめてるだけにも見える。 そんな光景。 それが俺が置かれた光景だ。 ふわふわとした柔らかさと、部長から漂う女の子の香り。 嫌でも、俺が男であるというのを再確認するだけの空間。 それだけの力を持つ空気が、ここにはあった。 京太郎「牌譜、片付けませんと……」 久「ん、よろしくね」 そっと、部長が離れる。 それに安堵の息を俺は漏らし、牌譜を拾う。 ああ、ドキドキした。 こんなの一生に何度あるかわかりもしないぞ、きっと。 俺はそんなことを思いつつ、ため息をつく。 いやま、部長のことだ。 どうせからかってるだけに違いないけど、俺だって若い。 こういうのはこれっきりにして欲しいくらいだ。 俺が息を吐いて、意識をクリアに。 そうすることで今まで妨害されてたような情報もはっきりと認識できるようになる。 そう。 例えば。 後ろで聞こえる、衣擦れ音とか。 バチンッ、という甲高い音とか。 一瞬で暗くなる俺の意識。 それがスタンガンであるというのに気づかぬまま、俺は長い夜を迎える。 目覚めた時、もう、何も言い逃れできないという刷り込みをなされて。 【END――秘密共有】